4/26(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
復興大臣辞任、後任は吉野正芳衆議員
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
復興大臣には不適格であった今村大臣
今村復興大臣)社会資本等の毀損も、いろんな仮定の仕方がございますが、25兆円という数字もあります。これはまだ東北ですね、あっちの方だったから良かったけども、これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大な、甚大な額になるというように思っております。
高嶋)今日は日経を除き、全紙が一面トップでこの今村雅弘復興大臣の、失言というか本音を漏らしたというか「震災、東北で良かった」が大々的に報じられております。
今日のコメンテーターは政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんです。鈴木さん、よく“在庫一掃”とか、大変失礼な言い方だけれども、入閣待ちの人が何十人もいると、それでその派閥ごとに今度はこの人、今度はこの人……みたいな。それでこれが幹事長のグループですよね、この今村さんはね、二階派ですよね。出るべくして出た発言だとよく言われますけども、どんな方なのですか? 今村さんというのは。鈴木)まあ一応ベテランというか。
高嶋)当選7回ですよね。
鈴木)簡単に言うと人事というのはふたつ考え方があると思う。ひとつは人事というのは、政権が、例えば安倍さんがガバナンスというかな、その組織をガッと自分に求心力を持つ為に人事って使うじゃないですか。普通の会社でもそうですよね。「お前を部長にしてやるぞ」「お前を係長にしてやるぞ」と、そういう手段としての人事がありますけど、もう一面やっぱり同時に人事というのは本当に適材適所かと、その人の能力やそういうものを見抜いて、そしてちゃんとそのポジションに就けるか、ふたつあると思うのですね。
その後者についてはやっぱり今村さんというのはもう不適格だと。これはこの前の記者会見で「出て行け!」ってなった訳でしょう。あの時にやっぱり「出て行け!」っていう言葉がすごくクローズアップされて、やり合ったとか出て行けって言ったとか。だけどあの質問のポイントというのは、いわゆる福島から避難して行った人たちへの救済なり支援なり、これがどうなのかという本質的なところだったわけですよね。高嶋)要するに線引きされた“外側”にいた人たちが自主的に避難したと、その人たちに対してって言われて「それは自己責任だ」みたいなことを言って、それについてずっと食い下がられてとうとう頭に血が上って「出て行け!」とこうやり合ってしまった。
鈴木)だからあの被災者、福島から離れて行った人たち、もっと言えば福島の方たちの想いとかいうのは現地に僕らだって取材に入っていれば分かるじゃないですか。そういう中でやっぱりあそこの選択を「自己責任」と言う風にパッと言い切った所でもう「あ、この人復興相としてのあれが無いな」っていう風に私は思ったのですね。
前回庇った安倍首相も“おわび” 復興大臣として必要なこととは?高嶋)あそこで庇った安倍さんも悪いですよ。あんな発言を許しておいて、それでいわゆる、職に留まって頑張って欲しいみたいなことを言っちゃう。今回だけはもう、全然だめですぐに切らにゃいかんと思ったのでしょうね。
思うのですけど、復興大臣は過失とか無責任な行いが非常に多いですよ。政務官も含めて。本当のことを言えば、被災地にへばり付いて、御用聞きの如く被災者の意見を吸い上げて、それを中央にきちんと持って行って、総理の耳にちゃんと入れて、どうやったら痒い所に手が届くというか、そんな甘い表現ではありませんけども、本当に困っているものは何なのかという所にどんどん手当をしていくという、そういう橋渡しが復興大臣だと思いますけどね。鈴木)だから被災者と一緒になって、被災者と同じ方向を向いて、要するに官邸や安倍さんと喧嘩をするくらいの立場でなきゃいけない。
高嶋)だから小泉進次郎さんあたりを今度ダーンと起用すれば良かったのですよ。
鈴木)今度の吉野さんは福島の方。でもそうじゃないと思うのですよ。地元の方だからじゃなくて、本当にそういう、政治家であれば「俺が東北に行くぞ」と。そして被災者と一緒に中央を見て「皆さん、私は喧嘩するからね」と、そういう政治家が欲しいなという感じがしますね。高嶋)そういう気配が感じられないのですよね。