都民ファーストの会・公明党で過半数獲得?高嶋ひでたけのあさラジ!

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5/1(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

事前の世論調査結果自民党が32% 都民ファーストの会は17% 民進党は2%
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

第88回メーデー中央大会の式典で登壇し挨拶する小池百合子都知事=20170429午前東京都渋谷区 写真提供:産経新聞社


都議会において自民党と公明党が決裂した理由

高嶋) 7月2日の都議会議員選挙までちょうど2ヶ月ということですが、今日の日経新聞に都議選で誰に入れるかという世論調査結果が出ておりまして。自民党に投票するといった人が32%、都民ファーストの会は17%、民進党は低迷してたったの2%と。サンプリングの数は152人と少ないのですが、質問をしてその対象を分析したと。須田さんはこの結果をどう見ていますか?

須田) 一番注目するべきポイントは自民党が単独で過半数を取ることは“ない”というところですね。従来から自民党が単独で過半数を取っていたわけではなく、自公連立という形の中で過半数以上の議席を確保してきた。

高嶋) これは盤石でした。

須田) 都議会における自公連立というのは国政よりもずっと古くて、非常に長い歴史を持っていた状況でした。その中心を担っていたのは公明党においては藤井富雄というドン。この方は国会議員より、場合によっては公明党の委員長よりも格が上だと言われた人。この方とかつて都議会のドンと言われた内田茂さん。このお二方のコンビでもって都議会はずっと牛耳られてきた経緯がある。ただ藤井さんもお年があったものですから、舛添さんの都政の末期の辺りにはほとんど都議会には顔を出してこなかった。

高嶋) 体制が完全に変わったということですが。なぜ公明党はずっと自民党と組むのか。公明党は、都議会選挙は発祥の古戦場みたいなものですよね。

須田) そうですね。

高嶋) 今度は小池さんのところに付いちゃった。この変化というのは何が理由ですか?

須田) 藤井団員が分断されたというのが一つありますよね。舛添さんの退任を巡って公明党のほうはとっくに見切りをつけていたのですが、自民党はそこを読み違った。それから最後の決裂の要因は議員報酬の削減。これは公明党の発案です。これに対して自民党がそっぽを向いたのが、決裂の最後のきっかけになったと思います。


国政と都議会のねじれ、都議会選挙と同時期に衆議院解散をぶつける?

高嶋) 自民党に投票しますという32%は多いのですか? 少ないのですか?

須田) まあこんなもんだと思います。いずれにしても自民党は過半数を取れないという状況ができたために俄然、小池さんの鼻息が荒くなった。そういう状況の中で都民ファーストの会を押し上げていけば、場合によっては都民ファーストの会単独では過半数を取れないかもしれない。公明党との連携を軸に過半数を押さえることができて小池都政は盤石なものになるのではないかという色気が出てきたということです。

高嶋) 自民党はもとより公明党のほうも豊洲でいいのではないかと言っていますよね? これに対してまだ明言しない小池さん。これは選挙に何か影響を与えますか?

須田) 最近の小池さんは都議会議員選挙の争点にしたいという意向を示してきていますから。ただ小池さんはどうするかというのを決めていない。旗をどういう形で立てるのか。

高嶋) けっこう洞ヶ峠ですよね。様子を見ている。

須田) じっと有権者の気持ちというのかを見ていますよね。

高嶋) その辺は非常に勘のいい方ですからね。流れを読んで、豊洲を争点にするか、あるいはどういう扱いにするのかというのを決定しようと。まだ一波乱待っているぞという予感ですが、どうですか?

須田) 一方で自民党の国政場から何が聞こえてきているのかというと、7月2日の都議会選挙に衆議院の解散をぶつけようじゃないかと。おそらくこれはブラフ、脅しだとは思いますけど。国政と都議会でねじれがありますから。誰に対してのブラフだというと、ずばり公明党に対するもの。「あんたそれで選挙で戦えるの?」というような状況で。いろんな思惑がここ1ヶ月くらいずっと続いていくと思いますけどね。

高嶋) ホットな夏になりそうですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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