5/12(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
自公維「テロ等準備剤」修正合意18(木)の衆院通過目指す
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター・宮家邦彦(キャノングローバル戦略研究所研究主幹・外交評論家)
自民・公明両党と日本維新の会が「組織犯罪処罰法」の改正案一部修正をすることで合意自民・公明両党と日本維新の会は「テロ等準備罪」を新設する「組織犯罪処罰法」の改正案を一部修正することで合意しました。修正合意は、法案の付則に取り調べなど捜査の可視化を検討すると明記することが柱となっています。
森田)「テロ等準備罪」を新設する「組織犯罪処罰法」の改正案については、日本維新の会は「テロ等準備罪が恣意的な捜査に繋がりかねない」ということで、取り調べの可視化の義務付けなどを提案し与党と協議を重ねてきました。
昨日自民・公明両党と日本維新の会が一部修正で合意しました。その合意内容は、付則に「取り調べの可視化の在り方について可及的速やかに検討する」という文言を盛り込んだ上で、本則には「取り調べ・捜査を行うにあたってはその適正の確保に十分配慮しなければならない」等の文言を盛り込みます。
またGPSを使った適切な捜査の在り方の検討条項も付則に書き込むということで一部修正に合意しました。
それで与党としては来週18日の衆議院本会議での通過を目指しております。委員長の解任決議案などが出されておりまして、衆議院法務委員会は中断されていたのですが、今日審議を再開しまして来週18日の衆議院本会議での通過を目指す方針です。
一方野党の民進党の方も昨日組織犯罪処罰法に人身売買や組織的詐欺の予備罪を新設する対案を衆議院に提出しました。この法案の採決を巡っては来週どうも山場を迎えそうです。高嶋)そのようですね。これ意地悪く見ると、日本維新の会を引き入れてその言い分を受け入れて、それをひとつ錦の御旗にして「単独で可決じゃないんだよ」というような、アリバイ作りみたいな気がしないでもないのですけど。
宮家)まあ今の段階ではね。だけどその前の段階、昔出した法案からすればやはり相当変えていますよね。だからその意味ではこの法の適正手続きを、当たり前の話なのだけども、そういう形で。
アメリカだったら尋問のものは全部録られて、全部文字になっているわけですから。そもそも聴取なんて確か僕の知る限り無いですよ。その意味ではどっちが良いかいろいろ手続き上の問題があるかもしれないけど、私はこれも方向としては間違っていないと思いますよ。高嶋)かつてのいろいろ、治安維持法だとか、公安にやられた方の歴史を持つ党としてはそれはもう大変なトラウマで、それで安倍さん自体を信用していないところがありますからね(笑)。
宮家)政治ですからね、それはしょうがないとは思うけど。
私はいつも言うのだけど、治安維持法だとか昔の話を言うのは分かるけど、貴方は今の日本の民主主義はそんなに自信が無いのですか? 僕はもっと自信ありますよ。今の日本の民主主義のシステムだったら昔みたいなこと僕は起きないと思います。だからその意味だったら「もっと自分の民主主義に自信を持ってやって下さいよ」って言いたいときもあるのです。高嶋)世界のいろんな調査なんかをやると、日本って最近やたら地位が低くてね、女性の起用どうのこうのとか民衆的な報道がなされているかどうのこうのとか、皆下の方にいるじゃないですか。そんなに悪いかな? と僕は思うのだけど(笑)。
宮家)それだけ言論の自由が保障されているということの裏返しでもあるかもしれませんね。まあ僕は直すべきところは直さなきゃいけないと自信を持って思っているけど。
日本国内のテロへの恐れや警戒心が低すぎる 時代に合った考え方も大切
高嶋)それとやはり根本の問題としてこの日本国内のテロの恐れですね。あまり言われませんけれども、相当危険水域に入ってきているという。
宮家)言われていませんね。やっぱりまあオリンピックだなんだと言う前に、今みたいにインターネットで物事が動いちゃうときに、テロが起きるまで待ってなきゃいけないというわけにはいかんのですよ。国際的にどこでどういう情報の共謀、もしくは合意があるか分からないのだから、私は時代に合った新しいやり方も導入していくべきだなと思いますけどね。