5/3(水･祝)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①
若手の危機意識の欠如 地域活動よりもSNSが主流に？
6:29～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
変化する選挙活動 今の自民党2回生は選挙で苦戦しなかった？高嶋）ゴールデンウィークというと、国会議員の皆さんの海外視察という。どれだけ批判を浴びても行きたがる人が多いようですけど。今日は当選1、2回生の危機意識の欠如、海外に行きたい人も多いようですけど、なんか幹事長が怒ったのですって？
鈴木）二階さんですね。簡単に言うと「海外に行っている暇があったら、選挙区を回れ。もっと地域活動をしっかりやれ」ということですよね。それを、お触れを出したじゃないですけど、言ったということですよね。
高嶋）それは現実的に、どうなのですか、必ず言いますよね「若いときは必ず雑巾がけをやれ」とか、それから「筋立ちをしろ」とか必ず言って、駅前で雨が降っていても寒い日でもずっと誰も聴いていない演説をやるとか、そういう様な。何と言うかな、地域に根差した戸別訪問なんかをやれとか。ああいうのって未だに票を掘り起こすにはそれが一番素晴らしい効果的な手なのですか？
鈴木）いやあ、変わりましたよ。変わりました。
高嶋）SNSとか使っている人も多いのでしょう？
鈴木）SNSとか、皆いろいろ変わってきた。いろいろ理由はあるのだけれども、今の2回生がいろんな問題、去年から起こしているじゃないですか。
高嶋）たまたまね（笑）。
鈴木）考えてみれば今の2回生というのは、当選2回ということですから、政権交代から自民党に戻ってから当選した。その後の2014年の選挙も楽勝だったでしょ。
高嶋）まあ安倍さんのお陰で。
鈴木）つまり選挙であまり苦労をしていない。それから今小選挙区ですから、その選挙区で1人だけですから。自民党がバックアップを全面的にやってやりますから、選挙を。まあ昔ほど掘り起こすことをあまりやらなくて良い。
高嶋）中選挙区のときは同じ自民党でも本当に敵味方で争いましたからね。
鈴木）そうそう。ひとつの選挙区に自民党が3人、4人いたでしょう。だからもう「自分は……」つって講演会を作って一生懸命回っていた。だけど今は1人だから。党も全部バックアップしてくれるから。そういう意味では楽になっているでしょう、お金の面でもね。
発信力の強いSNS 戸別訪問と比べると逆風が吹いたときに危険？鈴木）それとやはり、高嶋さんが正におっしゃったSNS。これでやっぱり非常に発信力がありますし、反応も良いから、これでとにかく呼び掛けていれば。極端に言えば外遊していたとするじゃないですか、ゴールデンウィーク。海外からだってSNSをやれば選挙運動になるっていう感覚がある。
だけど実際にそういう人たちが選挙で一票を入れてくれるかというと、風は巻き起こしても、やっぱり一対一で握手をして、戸別訪問をして、そして膝詰めで話した、そういうのが一票になっていくのですよ、最後はね。だからその辺の乖離というのかな。逆に今度次の選挙で逆風が吹いたりすると、こういう1、2回生っていうのは弱い訳ですよね。高嶋）あっという間に忘れられる。
鈴木）そうそう。だからそれを二階さんあたりはやっぱり昔の人ですから、もう地域活動をやれよということでちょっと喝を入れた。しかも1、2回生の不祥事が割と多いものだから。そういう背景があると思いますね。
高嶋）なるほどね。要するに幹事長がおっしゃるということは、選挙の基本中の基本であると。それをやった上でSNSとかそういうものが存在するということを言いたいのですかね。
鈴木）その通りですね。
選挙区から人が減るゴールデンウィーク～実は選挙活動の絶好のチャンス高嶋）しかもゴールデンウィークは田を耕す絶好のチャンスであると。
鈴木）ゴールデンウィークって皆出かけるじゃないですか。だから選挙区に誰もいませんっていう若手がけっこう意見する人が、逆に言って来る人が多いのだけど、ベテランに言わせると逆なのですよ。少ないでしょう。ということは本当に膝詰めで話せるチャンス。だから休みで皆出かけている、じゃあ残っている人は少ないけど本当にその人たちと関係を繋げられるじゃないかと。こういうさらに逆の考えをベテランは言う訳です。
若い人からすると「いやあ人いないからしょうがないでしょう」なんて言うのだけど、この辺はちょっとやっぱり若い議員は心して欲しいなという、幹事長はそういう想いなのだと思いますね。高嶋）確かに次の選挙ではどれだけ頑張っていても、まあはじかれる人は相当出て来るでしょうからね。
鈴木）そうですね。
