5/15(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
犯罪の温床になるのではないか…現実となった民泊の危うさ
6:29~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
カード詐欺の集団は無認可の民泊を利用していた!高嶋)日本がひょっとすると、中国の犯罪集団により、犯罪大国になるかもしれない。これは昔から、たとえば新宿に行くと、中国で悪いことをしたヤツが悠々と歩いているとかね。そんなことを言われたものですが、今日の話は銀聯カード不正引き出し集団というのが……驚いたのは、そのアジトが民泊。これはちょっとびっくりですね。
須田)そもそも、皆さん「銀聯カード」は持ったことも使ったこともないと思うので分からないと思うのですが、多くの人はあれはクレジットカードのイメージがあるでしょう。しかし、そうではないのです。
高嶋)クレジットカードではない?
須田)クレジットカードではなく、プリペイドカードに近いものでしてね、もともと、中国の方が中国国内の銀行に預金を積んで、その預金の範囲内で日本で買い物ができる、そういうカードなのです。
高嶋)間違えて理解していました、なるほど。後払いではなくて、前払いのカード。事前に積んだ金額の範囲内で……昔の「トラベラーズチェック」みたいなものですね。
須田)そうですね、そのカード版みたいなものです。その銀聯カードを、中国の犯罪集団が偽造して、日本国内のATMで、お金を引き下ろしたという事件なのです。これは中国本土ではなく、台湾人の3人がそれをやっていたということで、今月に逮捕されました。問題なのはそのときのアジト。偽造された銀聯カードを使って毎日毎日いろいろな銀行のATMに行っては現金を引き下ろしていたのですが、当然監視カメラに映りますよね。怪しげな人間だというのが分かります。では、「そういったヤツらはどこにいるのか? どうも外国人のようだ」ということで、普通なら警察は旅館やホテルに手配所を配り、連絡をさせるのですがまったく引っかからない。彼らがどこにいたのかというと、違法民泊だった。
無認可民泊は外国人マフィアにとって格好のアジト?新たな社会問題高嶋)違法民泊……民泊は日本でもすごいですよね、今ね。
須田)ええ。とくに外国人観光客、インバウンドがどんどん増えてきた。普通のホテルでは、もう対応しきれない。ということで、一定の届け出、認可を得たところは民泊が認められるようになったのですが、今回は認可を得ていないモグリの民泊だった。
高嶋)けっこう多いそうですね。
須田)そうなのです。モグリですから数がほとんど把握できないのですが、普通だったら民泊の業者に対しては、「パスポートナンバーを控えさせる」という義務が課されています。しかし、そもそも違法ですから。モグリ民泊ではそんなことはやっていない。しかも又貸しだったのです。要するに、部屋の所有者が貸した相手が、また第三者に貸していた、と。これでは余計に犯人が分からないですね。ですから、民泊システムが解禁された際に予てから言われていたのですが、「犯罪の温床になるんじゃないか? そこを拠点として、外国人マフィア、チャイニーズマフィアが、民泊をアジトにして、犯罪に走るのではないか?」、ということが実際に起こってしまった、ということなのです。
高嶋)とにかく、インバウンド。日本の観光が大変活気を帯びてきて、「旅館が足りない、ホテルが足りない。なら、民泊すればいいじゃないか。もっと規律をゆるめなさいよ」みたいな意見がありますが、その一方ではそういう盲点を突く犯罪グループ……
須田)だってこれ、嫌でしょう? マンションに住んでいる人が、隣の部屋が勝手に民泊になっていて、そこに台湾人マフィアが自由に出入りしている、なんて状況を考えると、日本の治安はどうなってしまうのかと。
高嶋)本当ですね。1人にアパートを貸したのに、大家さんが行ってみると20人いた、とかね。前からいろいろなことは起きていましたが、今度のは直接犯罪に絡んでいるから、非常に怖い。
須田)たまたま出来心でやった犯罪ではなく、これは完全に外国人マフィアが関わっていますからね。