5/17(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
避けて通れない女性宮家問題
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
女性皇族は結婚後に皇籍を離れる
秋篠宮家の長女眞子さまが、ICU(国際基督教大学)時代の同級生の男性と婚約されることがわかりました。婚約のお相手は法律事務所に勤務し、一橋大学の大学院にも通う横浜市の小室圭さん(25歳)で、今日記者会見する予定です。
高嶋) 昨日の夜のニュースでびっくりしました。ではまずニッポン放送報道部森田耕次解説委員です。
森田) 天皇陛下にとりまして眞子さまは初孫で、宮内庁の山本長官はお二人の件については天皇皇后両陛下のお耳にも入っていると昨日説明しました。4人いる陛下の孫の中でも初めての婚約ということで、結婚となりますと皇室の慶事は2014年10月の高円宮家の次女千家典子さん以来ということになります。眞子さまのお相手の小室圭さんは東京都内の法律事務所に勤務する傍ら、一橋大学の大学院に在学しております。横浜市港北区でお母さまとおじいさまと暮らしております。眞子さまとはおよそ5年前に大学の共通の友人を通じて知り合って意気投合し、1年ほどでプロポーズをし、秋篠宮ご夫妻も公認の仲だということです。小室さんは幼い頃にお父さまを亡くしておりまして、大学時代はフランス料理店だとか学習塾でアルバイトをしていたということです。2010年に神奈川県藤沢市の観光をPRする湘南江の島『海の王子』に選ばれまして、およそ1年間活動をしました。応募したときは18歳でして、将来の夢として“外交に携わる”ということを掲げていたということです。
一方の眞子さまは美術に造詣が深く、学芸員の資格も持っておりまして、現在は東京大学総合研究博物館に特任研究員として勤務し、研究を続けております。皇室典範では、女性皇族につきましては結婚後に皇籍を離れると規定されております。眞子さまが結婚しますと、民間人ということで、そうなりますと天皇陛下とそれ以外の皇族からなる皇室は今19人ですが、18人に減少し、女性皇族も14人から13人となります。国会では天皇陛下の退位を実現する特例法を議論しておりますが、皇族減少への対応としまして、結婚後も女性皇族が皇室に残る女性宮家の創設、これを法案の付帯決議案に明記するかどうか、ここが今国会の議論でも焦点となっているところです。それから今後のお二人ですが、結納にあたる納采の儀などさまざまな儀式や手続きを経て結婚式に臨むことになりますが、皇籍離脱の際に国から支出される一時金につきましては、皇室経済会議が宮内庁で開かれて、そこで金額を審議します。2005年に結婚された黒田清子さんの場合には一時金がおよそ1億5千万円。千家典子さんの場合にはおよそ1億円でした。
お相手の小室圭さんとは?
高嶋) 当然だけれども、小室圭さんは非常に口が堅くて。職場の上司にも今まで言えなくて大変申し訳なかったと。
鈴木) それは言えませんよね。友達も何もかもみんな知らなかったと。知っていたら大変ですよね。
高嶋) 言ったとしても信じてもらえませんよね。「俺さ、眞子ちゃんと付き合っている」「馬鹿かお前は」と言われるくらいですね。
鈴木) 今朝からテレビの映像が流れていましたよね。さわやかで、笑顔とか礼儀正しくてね。印象はすごく良いのではないでしょうか。
天皇陛下の退位の問題と女性宮家の問題
高嶋) ちょうど天皇陛下が風邪を引かれてやや体調が悪く、公務を皇太子さまに昨日もお譲りになったというニュースもありますから。非常に力づけられるおめでたいニュースじゃないですかね?
鈴木) そうですね。ただ先程森田さんもおっしゃっていたけど、陛下の退位の問題があって、どういうふうに法律処理をしようか、特例という形でやっていこうという方向になり。女性宮家の問題というのは絶対議論してなくてはいけないのではないかという中で、今回は付帯決議なり何なり、プラスアルファの形で処理しようとする流れになっている中で、やっぱり女性の皇族が減ってしまうとなるとこの議論は避けて通れないと。
高嶋) 海外にある女王陛下のケースなんかを見ていると、別に不思議はないですけどね。日本は総理を始めとして男系のという、そういう天皇陛下というのがずっと底辺にありますよね。
鈴木) この前の有識者会議ではそういう意見が多かった。そうではなくてもいいと意見ももちろんあって。安倍総理がこれについて主体的にズバッと物を言えない立場だとは思いますが、広く国民的議論ということも考えて、何かしら決着を付けるなりオープンな議論をするなり、有識者会議というのも大切ですけど。そんなことを投げかけられているような気もする。
高嶋)確かにそうですね。二人がそうやって出会って、普通の恋愛やデート、プロセスを経て、天皇陛下と皇后陛下も、あるいは秋篠宮ご夫妻もおおらかに許すという。そういう点で時代は相当変わってきているなと感じますね。
鈴木) そうですね。