“異例”では無く“異常”~G7サミットに見るアメリカの機能不全!高嶋ひでたけのあさラジ!

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5/29(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

G7サミット終了~トランプ大統領に各国が振り回された
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

G7拡大会合を終え記念写真に納まる安倍首相(中列中央)トランプ米大統領(前列左から2人目)ら各国首脳=20170527イタリア南部シチリア島タオルミナ 写真提供:共同通信社

G7拡大会合を終え記念写真に納まる安倍首相(中列中央)トランプ米大統領(前列左から2人目)ら各国首脳=20170527イタリア南部シチリア島タオルミナ 写真提供:共同通信社


首脳宣言は通るも「パリ協定」は合意ならず

イタリアで開かれたG7サミットは、「自由な市場を維持し、保護主義と闘う」と明記した、首脳宣言を発表しました。一方、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を巡っては合意にいたらず、アメリカファーストを掲げるトランプ大統領と、ほかの6カ国との意見の違いが鮮明になりました。

高嶋)新聞を読んでいると、良くも悪くも主役はトランプ大統領という感じです。

畑中)そうですね。まさにトランプ大統領に振り回されたサミットとなったことは否めないようです。貿易分野では「保護主義と闘う」という文面が何とか盛り込まれているのですが、これもトランプさんはかなり渋ったようです。パリ協定についても、「アメリカは気候変動及びパリ協定に関する政策の見直しプロセスのため、コンセンサスに参加する立場はない」と。現状に理解を示す表現ではありますが、結局、「アメリカ抜きの合意」という異例の決着になりました。この決着について、ドイツのメルケル首相もかなり不快感を示していたので、今回のG7サミットについては、トランプ大統領の奔放な振る舞いばかりが目立った、そんな機会になったと思います。

高嶋)これの前のNATOのとき、「おまえら、ちゃんと借金は払え」みたいな挨拶がありました。それから、モンテネグロ首脳のところに押しのけて入ってきて、真ん中に立って、背広の襟を両手で整えて。CNNでもあればかり取り上げて。それと、あの傲慢な態度。けれど、妻のメラニアさんが手を繋ごうとするのを振り払ったりとか、ああいうのは、けっこう愛嬌のある部分として捉えられたりして。だから何度も言いますが、トランプさんのG7みたいな。そういう気配になりました。


アメリカはとんでもない機能不全に陥っている!

須田)そう言う風に笑い話として捉えるのも良いですが、「異例」と言うより、ハッキリ言って「異常」なG7サミットであるということです。では、何が異常な状態になったかと言うと、アメリカが異常な状況だからですよ。どうしてかというと、先ほど読んだ「首脳宣言」ですが、実はアメリカサイドが首脳宣言の案を入手したのが、渡されたのが26日なのです。つまり、サミット開幕のときです。普通、この種のサミットは「シェルパ」と呼ばれる事務方が関係報告とかをキチンと協議し、すり合わせをして首脳宣言まで持って行くというのが一般的なのですが、いまアメリカがどうなっているかというと、事務方がほとんどいないのです。人手不足というのがあって、すり合わせ作業ができない。だからトランプさんに最終決着を付けてもらったということなのですが、これは外交儀礼とか手続き上、どうなのかなと。ようするに、アメリカが機能不全に陥っているために世界各国がそれに振り回されている。「異例」ではなく「異常」というのは、そこにある。

高嶋)極端に言えば、どこに行ってもトランプさんは自分の支持者ばかり意識していて、それに対しての物言いで、記者会見もちゃんとやらず、記者の質問も一切受けない、というような、非常識な、あり得なかったようなことを全部やって帰ってしまった、というわけですね。

畑中)発信したのは演説とTwitterだけですね。

須田)それで物事が進む、あるいは決まれば、話は別ですよ。でも、進んでいないし、決まらない。しかもそれによって温暖化対策も含め関係国が全部振り回されるというのは、これからトランプさん、あるいはアメリカの機能不全に世界が振り回されていく、カオスな状況に入ってしまったのかなと思います。

高嶋)そのトランプさんも国に帰ったらロシアゲートですから、またゴタゴタになるでしょうね。

畑中)それを嫌って記者会見をしなかった、という見方もあります。

高嶋)質問がそれしかでないですからね。もしやったとしたら。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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