トランプ大統領支持率とうとう30%台に 高嶋ひでたけのあさラジ!
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5/25(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
コミーFBI前長官の公聴会が山場
6:29~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
100人規模の密告者~内部リークがダダ漏れ状態
高嶋)トランプ大統領の支持率が、ある調査機関で40%を割ったとか。
山本)割りましたね。30%台になっています。
高嶋)そしてロシアゲートですか? 特別検察官にモラーさん任命とか、いろいろありまして。当初は「フェイクニュースだ!」と言って、トランプ流の無茶苦茶なやり方が何となくまかり通っていましたが、最近、今まで黙っていたマスコミや新聞が攻勢に転じている。
山本)攻勢ですよね。まず、議会の動きが激しくなってきた、ということですよね。それから、明らかにすごい数の内部リークが出ています。
ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、それから主要テレビ。昔は「ディープスロート」というのが1つだったのですが、いまはディープスロート(密告者)が、100人はいるのではないかというくらいに漏れています。ダダ漏れ状態です。高嶋)この間クビになった、FBI前長官のコミーさんの公聴会というのは、まだやっていないですよね?
山本)これからですね。これは山場になります。彼がどこまで暴露するのか、どういう証拠を持ち出してくるか。コミーさんというのはたしかに、前の大統領選の末期にヒラリークリントンのメール問題の捜査状況をおかしなときに出して、投票動向に明らかに影響を与えたと言われていますが、この人は私の個人的な印象で言えば、「策士が策に溺れた」という印象が少しあるのですが、それはそれとして、いまトランプ氏にとっていちばん頭が痛いのはこの問題ですね。
いきなり弾劾に向かうことはないが高嶋)もう1つ伺いたいのは、トランプさんは共和党ですから、「議会はバッチリだから」ということで、「なかなか降ろすのも難しいだろう。弾劾は厳しい」という話だったのですが、共和党内でも、反トランプがあちこちで頭をもたげているとか。
山本)アメリカの政党は日本と違い、党議拘束とか、そういったものが無いですから。もちろん弾劾にいけるかどうかというのは、ものすごくハードルが高いです。下院で半分、上院で3分の2が必要ですから、これをクリアするのはすごく大変なので、いまこの混乱している政局がいきなり弾劾コースに行くかというと、これはかなり早とちり気味な話だと思います。
高嶋)いきなりそこまではいかない?
山本)そこまではいけないと思います。ただ、そこに行く課程で、ディープスロートがたくさんあの街にはいますから、次から次に我々の知らないこと、思いも寄らないことが出てくるかな、と思います。そこを見ていくと、今後アメリカの内政がどちらに行くのか? というのは関心を向けざるを得ないですね。
ブレナンCIA前長官の次にはコミーFBI前長官氏の証言高嶋)最近の情報でも、コーツ国家情報長官と、国家安全保障局のロジャース氏に対して、「例のロシアとの共謀に関する証拠は一切無いと明言してくれ!」と。
山本)これは、もう忖度とかそういう問題ではなく、明確な指示ですよね。
高嶋)コミーさんの公聴会のときも、そういった頭ごなしの、「止めてくれ!」というような、そういったのが出てくると、正義をいざというときは重んじると信じていますが、アメリカも少し、変わっていくのではないでしょうか。
山本)これは、暴露されると、どれくらいのボディブローになるかですね。既に昨日行われた、CIA前長官のブレナン氏の議会証言。これもロシアとトランプ陣営が接触していたという情報を明確に示していますから。ですからそこに追いかけてFBIの当事者から話が漏れてくると「これはヤバいぞ」と。
高嶋)そうするとますます、いわゆるトランプ体制という政府の体制が、「まだ整わない」と言われている。すると、誘われた人も何となく「行きたくない」という人が増えてしまうでしょうね。
山本)当然出るでしょうね。いま「おいしいポスト」というのは、まだ100の単位で空いていますから。あの街は「選挙の度に住民が入れ替わる」と言われているくらい人が変わるのですが、これは通常のもたつき状態とは明らかに違っていますね。
高嶋)だんだん、相撲で言うと、土俵際に追い込まれてきたような。
山本)もう徳俵の上に足が掛かっているような状態です。もう少し踏ん張るとは思いますけどね。