5/25(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
法王からのメッセ―ジは「平和を築くオリーブの樹になって下さい」
7:02~ひでたけのニュース ガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
過去にはメキシコの壁を巡ってトランプ氏と激しいやり取りをした法王高嶋)並の人間だと、たとえば自分の発言したことについて、ある程度は覚えていて、「言った手前、あそこには少し行きにくいな」とか、ありますけれど、ドナルド・トランプさん……ローマ法王のところまで行きましたね。どういう神経しているんだろう? この人。山本)ふつうの神経でやっていけないのがアメリカの大統領だと思うのですが、ちょっとこれは選挙中のやり取りがかなり激しかったですよね。
高嶋)少し思い出してみましょう。壁についても言いましたよね。
山本)壁について、ローマ法王は、トランプ氏が「メキシコ国境に壁を造る」と言っていると、今度は「橋を架けることを考えずに、壁を造ることを考えている人はキリスト教徒ではない」とハッキリ言ってしまったのです。それに対してトランプ氏は「宗教指導者がいちいち個人の信仰や例について言うのは、恥ずべきことだ」と言い返した。
高嶋)会ったのは、日本時間の今日早朝ですか?
山本)会ったのは、日本時間で昨日の午後3時半くらいだったと思います。ということは、ローマのバチカンでの時間で言えば、朝の早い時間です。日本との時差は8時間ですから……早朝ですね。朝食が済んだくらいのところです。
高嶋)相当早いですよね。
山本)カトリックは朝が早いので、その時間もアリなのですが、ただ外交の日程としては、やはり早い時間だな、という印象があります。
高嶋)トランプさんの話になりますが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。聖地をぐるりと回って。
山本)それはそれで崇高なことと言えるかもしれませんが、いずれにしても、昨日私はローマ法王の与えた最後のメッセージ。やり取りは公表されていないので分からないですが、ご紹介にもあったメダル。「平和を築くオリーブの樹になって下さい」とか、それから、環境問題について、ローマ法王は関心が高いので、彼の書いた本を贈ったり。いちばんキツい皮肉だったのは、アメリカ人の人権活動家、マーティン・ルーサー・キング牧師。彼の書いた本も贈っているのです。これは、日本の首相が外遊して、平家物語を贈られて、「これを読みなさい」ということだとしたら、考えてしまいますよね。普通は。
高嶋)並の人だったら考える、響くのですけど、よりによってトランプさん。さて、どうなりますか?
山本)たぶん、馬耳東風だと思います。「文章を読みます」と言っていますが、読まないと思います。
高嶋)トランプさんが本を読んだという話はあまり聞きませんね。
山本)聞きませんね。あの人の愛読書や座右の書というのは聞いたことがない。あるのかもしれませんけれど、それを積極的に言われるほど読書家という印象もないですね。
反対デモが接触する可能性のあるブリュッセル ヨーロッパは戦々恐々高嶋)今度、ブリュッセルのNATOについても、最初は「金を払わない」とか嫌みばかり言っていましたよね。
山本)「いらない」とまで言っていましたね。でも、今度は掌を返して「NATOはいる」と言っている。それはそれでけっこうですが、やはり同盟国への分担金問題は当然出てくると思うので、それをどうやって実行のある話し合いにすり合わせるのか、という。そこですね。ヨーロッパ側が戦々恐々。それから、今度の外遊で見ると、トランプ氏の反対デモが接触してくる可能性があるのはブリュッセルだけですから。それもどんな具合になるのかな? という関心もありますけどね。
高嶋)そして、G7に流れ込む、と。
山本)そういうことです。シチリア島ですからね。これは普通の人は接触できないようになっています。
高嶋)トランプさんがかねてから「ロシアと中国のいないG7なんて……」と言っていました。
山本)言っていましたね。あれはどうするのか。多分、今度は北朝鮮問題が入ってくるので、その文脈で中国だ、ロシアだ、というのがもう1度出てくるかもしれませんが、ただ、私は個人的には、G7というのは価値観がハッキリ同じ国だけでやるべきだと思っているので、私は中国もロシアも入れるべきではないと思っています。