今年は、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜が、明治天皇に政権を返上した大政奉還から150年目、そしてその大政奉還の成立に尽力した坂本龍馬が亡くなってからも150年になります。

そんな龍馬の資料を展示している《高知県立坂本龍馬記念館》の巡回展『土佐からきたぜよ！坂本龍馬展』が、6月1日(木)~25日(日)の間、目黒のホテル雅叙園東京の「百段階段」を使って行われています。

＜　土佐からきたぜよ！坂本龍馬展　＞
開催期間：6月1日(木)~6月25日(日)　10：00～18：00 (17：30最終入場)
入場料：1，500円(税込)
会場：ホテル雅叙園東京　東京都指定有形文化財「百段階段」
公式ホームページ　https://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/ryoma
展示品の写真撮影OK (個人所有など撮影禁止の物もあります)

坂本龍馬といえば、時代を超えて愛される幕末の志士、1867年、大政奉還成立の1か月後に京都・近江屋事件で暗殺されました。
そんな坂本龍馬の故郷にある高知県立坂本龍馬記念館が、新館建設と既存館全面リニューアルの為、来春のグランドオープンまで現在1年間の休館に入っています。

この機会に貴重な展示資料を見て頂こうと、初の全国で巡回展を開催、東京開催には、記念館とかねてより親交の深いソフトバンクグループ代表 孫正義氏の協力のもと、東京会場ならではの特別展が実現しました。
記念館所有の龍馬の手紙など、約70点の龍馬ゆかりの資料が展示されている他、孫正義氏所有の資料も展示されています。
今回は、そんな貴重な資料の多くが写真撮影OK！になっています。

■初公開！「龍馬の手紙」や坂本家に受け継がれる「龍馬の立像」

(左)坂本龍馬の立ち姿の写真 / (右)初公開 坂本龍馬立体像(有田焼)

龍馬は多くの手紙を残していることで有名ですが、江戸時代から大政奉還に向かうまでの30点の手紙を展示。
中でも、「後藤象二郎宛龍馬直筆書簡」は、大政奉還の決断が下る直前、二条城へ招集された土佐藩重役・後藤象二郎へ「決死の覚悟で挑め」と激励を送った手紙で、他の手紙とは違った、龍馬の緊張と覚悟が文面からも伝わってくるほどの貴重な資料です。

そして、東京では88年ぶり！龍馬が最も愛したといわれている「龍馬佩用の脇差し」も展示されています。

さらに、初公開「12代酒井田柿右衛門 龍馬立像」は、13体しか作られていない上、現在所在が明らかになっているのは、宮内庁・住友家そして今回展示されている坂本家所蔵の3体のみというものも展示されています。
ちなみに、写真撮影OKですよ。

龍馬直筆の海援隊規約

龍馬が最も愛したといわれている「龍馬佩用の脇差し」

■関東初公開！龍馬ゆかりの品物の所持品

龍馬が慕っていた姉・乙女の使用していた「帯」や土佐勤王党で共に活動した岡田以蔵が所持していたと言われる「ピストル」など、龍馬ゆかりの人物たちの貴重な品が関東初公開されています。（＊「帯」「ピストル」などは写真撮影禁止です）

龍馬が着用した紋服（復元）

■今回だけの特別展示！龍馬暗殺シーンを再現

特別展示！龍馬暗殺シーンを再現

特別展示！龍馬暗殺シーンを再現

龍馬が暗殺された「近江屋事件」は諸説あり、その最後は未だ謎に包まれていますが、今回、龍馬が剣術を学んだ「北辰一刀流」を受け継ぐ「北辰一刀流・玄武館」監修のもと、剣術の観点から暗殺について検証、再現をし、等身大のシルエット映像で近江屋の部屋を映し出し、暗殺場面を再現しています。

再現を担当したのは、映画「ラストサムライ」等の剣術パートに携わった佐藤健司氏。
余りの素早さに、何度も見直すと思いますよ。

■龍馬とシェイクハンド！！同じ志を持つ者同士は協力し合うことが出来る

今回の展覧会の入り口で皆さんを待っている 右手を差し出した坂本龍馬像

高知県立坂本龍馬記念館のシンボル《握手できる坂本龍馬の銅像》
高知まで行かなければ、この銅像と握手ができたかったのですが、今回この銅像と同じように「実寸大」の龍馬像を制作、百段階段の入り口で、御来場した皆さんを、坂本龍馬が「よくいらっしゃいました」と言わんばかりに右手を差し出しています。

もともとは『犬猿の敵対関係だった後藤象二郎と、大政奉還を前にすべての怨念を捨てて、人々の幸せのために《握手》をした。』と言われる場面から生まれたこのシェイクハンド像…

もちろん、龍馬と握手をして写真撮影もOK！ぜひ写真をとってくださいね。

（よこい　みちひと）