FM93AM1242ニッポン放送 月～金8:00～11:30「垣花正とあなたとハッピー」
今日6/28(水)「9時の聞きどこ」では経済ジャーナリストの森永卓郎が「暇なときにはここへ行け！」とすすめる国道16号ロードサイドを紹介。
ここではあらゆるロードサイドビジネスに出会える！

『すたみな太郎』に『快活CLUB』～国道16号に行けば何かに出会える！

森永）　国道16号線は日本のロードサイドビズネスの百貨店です。ここに立地していない大型ロードビジネスはないと言ってもいいくらい、ありとあらゆるロードサイドがあります。ここは楽しいですよ。しかも近い。車を持っている首都圏の人ならすぐに行けます。

垣花）　国道16号線は神奈川、東京、埼玉、千葉をぐるっと回る環状線ですよね？

森永）　そうです。具体的な地名でいうと木更津、千葉、船橋、柏、野田、埼玉、川越、入間、所沢、八王子、町田、大和、横浜、横須賀とぐるっと回っています。距離は320キロ。

森永）　高速道路ではないので、通行料はタダです。ガソリン代だけあれば16号は回れます。

垣花）　都内に通う人たちのベッドタウンですよね。そしてロードサイドビジネスということは、派手で大きなビジネスですね。

森永）　そうです。都心だと土地がめちゃくちゃ高い。最近の東京都心部は坪1億円と値段がついていますから。そんなに大きなスペースは取れません。でも16号沿いは土地の値段が坪30万円から、高いところでも100万しないくらいで地面のコストが安い。つまりお得な価格でビジネスをしても十分採算があって、ゆったりとした駐車場を確保できるということで新しいビジネスがどんどんできる。今に始まったことではなく、1970年代くらいからずっと続いています。この16号沿いがなぜ面白いのかというと、みんながここに出てくるわけですよ。そこで切磋琢磨するので、激戦区を生き抜いているところはなかなか腕があるところが揃っています。

『すたみな太郎』と『快活CLUB』とは？

焼肉・寿司・デザートの食べ放題 レストランすたみな太郎グループ HPより

那須）　どんなお店がありますか？

森永）　あんまり都心にはないお店です。食べ放題の『すたみな太郎』は東京のほうにはほとんどない。ここはお寿司も焼肉もアイスクリームなどありとあらゆるものが食べられます。そして『快活CLUB』。これがものすごい勢いで伸びていて。ここは全く新しいビジネスを開発しました。一言でいうと暇つぶし。家族で「今日雨降っちゃったしさあ、暇だよね～。」というときにこの『快活CLUB』に行くと究極の暇つぶしができます。

垣花）　30分267円からで、時間内にどこに移動しても同じ料金ですね。

快活CLUB HPより

森永）　一旦お金を払ったら移動自由なので、カラオケもビリヤードもできるし、漫画喫茶の機能もある。食事は別料金ですけど、ファミレス並みの充実度合いで運んでくれる。家族みんなで行って最初はカラオケを楽しんでいても、たいていはお父さんが浮いてくるじゃないですか。お父さんはダーツに行き、長男はひとりで漫画を読む。そしてご飯の時間になるとみんなが集まる、というように自由に暇をつぶせる。

垣花）　相当店舗として大きいから『快活CLUB』に行けば何かしら楽しいことがあるということですね。店舗は増えていますか？

森永）　ものすごく増えています。『AOKI』の系列会社なので、一番多いのは『AOKI』を改装して『快活CLUB』になっています(笑)。16号線に11店舗を構えています。『快活CLUB』は放射線状の上にもありますが、都心にはないです。

ここはアメリカ！横田基地周辺のベースサイドストリート

福生ベースサイドストリート HPより

垣花)　単体のお店のみならず、その街のエリア自体を森永さんが気に入っているところがあるようですね。

森永)　それがアメリカンビレッジな米軍の横田基地周辺です。ここに行けばアメリカの雰囲気を体験できます。ハンバーガーというと『マクドナルド』を思い浮かべると思いますが、横田周辺のハンバーガー屋は本場のアメリカンです。サイズが違う。一個がズドンと大きい。

垣花)　ハンバーガーひとつ取ってもそうだし、街全体の異国情緒をかもし出す雰囲気づくりをしているということですか？

森永)　そうです。勝手に乗っかって誰かが主導しているわけではありませんが、米軍のみなさんも街に出てくるので、その相手をしているうちに発展してきたのです。

垣花)　アメリカンビレッジのみならず、第2ゲートから第5ゲートにいたるまでのゾーンを通称ベースサイドストリートと呼びます。食べ物だけではなく、アメリカ直輸入のアンティークの家具や米軍放出品など。沖縄みたいな雰囲気ですね。

森永)　沖縄に行かなくてもここで同じような雰囲気を味わえます。

垣花)　16号線沿いだけで移動していれば、いろんな楽しみ方ができるのですね。

森永)　風景も木更津と所沢を比べるとずいぶん違いますね。ぐるっと回るだけで首都圏の地域ごとの違いも楽しめるし、大型店も一通り味わえる。

垣花)　利用する側もあまりお金がかからないし、ロードサイドビジネスに打って出ようとする人たちにとっても国道16号線というのは魅力的な戦場であると。

森永)　ぜひみなさん「行くところねーな」と思ったら16号線をぐるっと走ってみてください。必ず何かに巡り会えると思います。

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