G20開催~成果文書に北朝鮮を非難する記述を盛り込む意向表明【高嶋ひでたけのあさラジ!】

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7/7(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

G20に先立ち日米韓3ヶ国首脳会談も開催
7:15~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

会談を前に記念撮影する(左から)韓国の文在寅大統領、トランプ米大統領、安倍首相=6日、ドイツ・ハンブルク(共同) 写真提供:共同通信社

ドイツ・ハンブルクでG20開催

G20(20の国と地域の首脳会合)がドイツのハンブルクで7日に開幕し、核・ミサイル開発で脅威を増す北朝鮮への対処を念頭にテロ資金対策強化を協議します。これに先立ち日米韓3ヶ国の首脳会談が開かれ、北朝鮮に対し3ヶ国で連携し、さらに圧力を掛けることで一致しました。

日本・アメリカ・ヨーロッパと新興国によるG20首脳会合はドイツ北部ハンブルクで7日午前、日本時間の今日夕方に始まります。テロ対策が最初の議題となりますが、ICBM―大陸間弾道ミサイルを発射した北朝鮮問題も話し合う模様です。
G20議長国のドイツのメルケル首相はベルリンで韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談しまして、G20首脳会合の成果文書に北朝鮮の核・ミサイル開発を非難する記述を盛り込む意向を表明したということです。文在寅大統領はベルリンで演説しまして、この中で朝鮮半島の緊張緩和を目指して金正恩朝鮮労働党委員長に南北首脳会談の開催を呼び掛けた、提案したということです。北朝鮮に向けて初めて正式に南北会談を投げ掛けた形です。

一方安倍総理大臣は日本時間の今日未明にアメリカのトランプ大統領、そして韓国の文在寅大統領と日米韓3ヶ国首脳会談に臨んで北朝鮮に対しさらに圧力を掛けることで一致した他、国連安全保障理事会で厳しい措置を含む新たな対北朝鮮決議が採択できるよう緊密に連携することも確認しました。またアメリカが対北朝鮮制裁で中国企業を対象としたことについて、日韓両国もアメリカと連携するということで一致しています。

またトランプ大統領はドイツのメルケル首相と会談しました。この中で北朝鮮への対応も協議した模様です。
またアメリカのマティス国防長官は記者団に対し「今回のICBM発射実験自体が米朝を戦争に近づけるものだとは思わない」とこのように述べたということで、アメリカは外交努力を続けると強調しています。マティス国防長官は「アメリカ軍が必要に応じて選択肢を提供する用意はあるが、北朝鮮への対応は純粋に外交主導だ」と、こういう風に述べています。

マティス国防長官の北朝鮮へのメッセージ

高嶋)政治家というのはしたたかで、今回もトランプさんは「強く立ち向かう。何らかの行動を取らなければならなくなるかもしれない」とか。それから国連のヘイリー大使も同じようなことを言っているのですが。現場のマティスさんはそんなことをするつもりは無いみたいなことを言っていて。ああいうのって、よく意見が不一致だとか言いますけど、わざとやるケースもありますよね。

宮家)それもあるし、やはり世の中はそんなに単純ではないので。やるかやらないかというそんな単純な話ではなくて、条件付きでやる、条件付きでやらないというのが普通だから、トランプさんが衝動的に何を言ったかは知らないけども、これと中和させる、もしくは間違ったメッセージにならないようにちゃんと他のメッセージも送っておく。これは非常にまともな外交だと思いますよ。

高嶋)逆だと怖いですよね。

宮家)怖いですよ。ただ軍人はやらないですよ。だって軍人が最初に死ぬんだもん、可哀想ですよ。彼らは絶対にそんな無茶はしません。

高嶋)なるほど。よく映画だと大統領の腰の弱さを軍人が徹底的に吊るし上げるじゃないですか。でも現実は逆なのですね。

宮家)逆だと思いますね。パウェルさんなんかもそうでしたね、一番慎重でしたね。

高嶋)これの本音はどこにあると思いますか?

宮家)アメリカの本音は簡単ですよ。今すぐに特殊部隊とか大規模な戦闘なんか出来るわけがないのですよね。もちろん最後までやらないとは言えないし言っていないのですよ。
当面は、中国と北朝鮮で商売をやっている人たちがいるのですよね、黙っていかがわしいようなことを、それを何とか止めさせなければいけません。それだけで北朝鮮の外貨や物資の流通が止まるのですから。これをやる為に今アメリカは中国に対して強い働きかけをしているところだと思います。

高嶋)中国に対して見切ったような発言もしていますけどね。

宮家)いや見切っているのではなくて、どこまで約束したかは分かりませんが、4月にした約束を100日くらい待ったってやらないわけですよ。中国は元から北朝鮮を潰す気は無いのですから。そこで若干フラストが溜まっているということですよね。

「レッドライン」という言葉の重さ

高嶋)それと日本で大騒ぎをしているいわゆる“レッドライン”と、それからアラスカまで届くのだという。それでいわゆる核弾頭の小型化も近い云々みたいなこともありますが、ああいういろいろ騒いでいるものについて宮家さんはどう判断されていますか?

宮家)あのレッドラインというのはあまり言ってはいけないのです。レッドラインを超えてしまったらやらなければいけないでしょう。それでやらなかったら大国ではないのですよ。そういう意味でトランプさんはいろいろ何を言うか分からないかもしれないけれど、レッドラインを言ってはいけないということについてはちゃんと頭の中に入っていると思います。
それはオバマさんが前にレッドラインと言って、化学兵器を使われて、何もしないでアメリカの威信をぶっ潰したでしょう。あの教訓がまだ残っているから、私はレッドラインなんてことは出すべきではないと思います。

高嶋)じゃあ周りが騒いでいるだけだと?

宮家)ただ「やるぞやるぞ」と言って思わせなかったら北朝鮮はその気になりませんから、そこはやはり言い続けなければいけない。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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