北朝鮮がICBMの発射実験に成功か

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7/5(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

北朝鮮は「特別重大報道」を発表
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

稲田朋美

【北朝鮮がミサイル発射】北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、厳しい表情で防衛省に入る稲田朋美防衛相=2017年7月4日午前、東京都新宿区の防衛省 写真提供:産経新聞社

北朝鮮がミサイルを発射~ICBMの可能性

北朝鮮がICBM―大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと表明したことを受けて、日本政府は国家安全保障会議の閣僚会合を開くなど発射されたミサイルの能力に関する分析を本格化させています。ミサイルがICBMだった可能性に関し稲田防衛大臣は「分析中だ」と述べて確認を避けました。

北朝鮮は昨日国営メディアを通じて「特別重大報道」を発表しまして、新たに開発したICBM―大陸間弾道ミサイル「火星14(ファソン14)」の発射実験を行い成功したと表明しました。
ミサイルは高く打ち上げて飛距離を意図的に抑える「ロフテッド軌道」で発射され「男鹿半島沖の日本海を正確に攻撃した」としています。高度は2,800kmを超え、39分間に933km飛行したということです。ミサイルは片側に8つの車輪が付いた車輌で運ばれた後、地上の発射台から発射されました。
日本政府はこのICBM発射という北朝鮮の特別重大報道の真偽を慎重に見極めています。昨日記者団に答えた安倍総理大臣と稲田防衛大臣です。

安倍総理)今回のミサイル発射はさらに脅威が増したことを明確に示すものであります。
稲田防衛大臣)防衛大臣としては「引き続き情報収集、警戒監視に万全を期せ」との指示を出しました。

日本政府は、このミサイルがアメリカ本土に届くICBMだった場合にはアメリカが武力行使に踏み切るのではないかという懸念を持っております。
アメリカ政府はこれまでの分析で北朝鮮の主張通りICBMで成功だったという見方を強めております。これは複数のアメリカメディアがアメリカ政府高官の話として伝えたもので、射程はおよそ5,600km以上で、アラスカに到達する能力があると見られています。ただまだ最終結論ではなく、アメリカ軍はさらに詳細な分析を進めているということです。
安倍総理は今日からヨーロッパを訪問しますが、ドイツで現地時間6日の夜に日米韓3ヶ国の首脳会談に臨む方向です。一方で日米両政府は今月中旬に日米外務防衛担当閣僚の安全保障協議委員会、いわゆる「2プラス2」を開くことにしていたのですが、これはティラーソン国務長官の都合で延期になっています。ただ自民党与党内には失言で風当りが強まっていた稲田防衛大臣をこのアメリカとの重要会議に出席させることにはそもそも反対する声が上がっていました。

G20で日米韓3ヶ国首脳会談 北朝鮮にどう圧力と対話をするか

高嶋)いろいろ情報分析をすると、トランプさんはいつもと変わらず、この男は他にやることは無いのかと。ミサイル発射後Twitterで発言をしたということです。
国防総省当局者は「北朝鮮は既に核弾頭をICBMに載せる能力があり、3年以内には核搭載ICBMで米本土を攻撃出来る」と分析している。安全保障担当のマクマスターさんはトランプ大統領から軍事的手段も含めた全ての選択肢を準備するよう指示されていると。
まだ核がいきなり飛んでくるとは厳密には判断していないようですが「何だか届くんじゃないの?」みたいな疑いの目と、それから「いずれ、これはもう近いぞ」というような。
一方でマティス国防長官は「そんなこと言うけど、北朝鮮へ攻め込むなんてことをやったら大変な事態が起きる」と言っているのですよね。これは日本政府としてどう捉えていますか?

鈴木)基本的には日本政府単独では北朝鮮に関して何もやれないですよね。結局は第一義的にアメリカ、それからお隣の韓国、これらと一緒になって圧力、そしていわゆる危機管理上の非常に高度な警戒、そして対話をどうするか、これはやはりセットでやっていかなければいけないということですよね。
それで今回G20でその3者が話をしますが、警戒と圧力とそして対話という、そういう結論になるのでしょうけども。やはりこれはリーダーシップを執るのはアメリカでしょうね。だからそこがどう動くかというところに掛かって来るのですよね。

稲田防衛大臣の失言問題 マティス国防長官も防衛大臣としての資質に疑問符

高嶋)いずれにしても北朝鮮のホラを全部信用するのではもちろん無い。「アメリカよりも前に日本を焦土化する」とか言っているじゃないですか。
だけどこういう情報は入っていますよね、マティスさんが稲田さんに会ったときにいろいろ話したら「こいつで良いのか……?」みたいな顔をしたという。安倍さんは何で稲田さんをあんなに可愛がるのですかね?

鈴木)能力的なものや資質、それを安倍さんが判断して彼女を育てていこうと、女性初の総理候補なんて言われたこともありましたけども、それはそれで育てていくというのは別に悪いことでは無いし否定することでは無いと僕は思うけども、育て方でしょう。
彼女の場合は非常に過保護というか、彼女を守る形でずっと来ているけども、俗に言う“イエローカード”を何枚も持っていて、運転免許証で言えばあと1点でもう免停だというところまで来ている訳ですよね。そこでこの前の「自衛隊としてもお願いしたい」という、これは“いろは”の「い」でしょう。
普通の大臣ならよく選挙応援に行くけど「私は身分・立場上いろんなことは言えませんが、まあひとつ汲んでいただいて――」なんて皆挨拶をしている中で「自衛隊としても」なんて、もうね。
これは1回谷底に落とす、ライオンじゃないけど。「お前は一から勉強して来い!」っていうのが本当の愛情だと僕は思いますよ。だからそこをちょっと安倍さんは厳しくやらなきゃ駄目なのではないですかね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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