7/26(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②
安倍総理「加計学園の獣医学部新設を把握したのは申請が認められた今年の1月20日」
7:03～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター鈴木哲夫（ジャーナリスト）
【閉会中審査】衆院予算委員会の集中審議を終え退室する安倍晋三首相＝2017年7月24日午後、国会内 写真提供：産経新聞社
2日間の閉会中審査が終了 安倍総理の説明は“帳尻合わせ”だった？
今週月曜日と火曜日の2日間に渡って開催された閉会中審査。事態は収拾するどころか、安倍総理の過去の答弁との整合性や官僚の「記憶に無い」発言の多さが益々議論を呼んでいます。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が2日間の閉会中審査を通してのポイントを詳しく解説します。
蓮舫代表）どう考えても、1月20日と昨日言ってしまったが為にこれまでの整合性が取れなかった答弁は間違っていたと、下方修正をしているとしか思えないのですよね。
安倍総理）本年1月に公募を行い、加計学園から応募があった。その後分科会でのオープンな議論を経て1月20日に諮問会議で認定することになりますが、詳細を私は初めて説明を受けて加計学園の計画について承知をしたところでございます。
高嶋）加計学園による獣医学部新設を把握したのが、申請が認められた今年の1月20日だと、一昨日衆議院の方で言いまして。それで昨日の参議院の集中審議を受けて今日の新聞等は安倍総理に対して「修正だ、上書きだ、迷走だ」というので。
何か加計学園と今治市というのは常にセットだったという話を何度も聞きましたので。今治と聞いただけで安倍さんの頭の中には加計学園が浮かび、加計学園が浮かんだらあの理事長の顔が浮かんで……「この間ゴルフをやられたな」とかそういうことを思い出すはずなのですけど、この辺の連想ゲームはどうなっていますか？鈴木）実際にゴルフをやったり食事をしたりする中で話が出たかどうかというのは置いておいても、過去の国会での答弁との整合性が1番の問題です。総理大臣ですから、国会で答弁をした、それが食い違った――どっちが本当なの？と、こういう話ですから、そこは責められてもしょうがないと思いますね。過去の答弁をある意味上書きしているような感じの説明に昨日は聞こえましたよね。
安倍総理も用意された文章を一生懸命読んでいましたからね。そういう意味では、あくまでも過去の答弁と単純に比較して、何か帳尻合わせをしたのではないかという風に言われている。その辺がまたひとつの火種になって「説明がいい加減だ」「誠意はあるのか」という話にどうしてもなってしまうのですよね。
“加計”と“今治”への接点を一切拒む安倍総理 「白か黒か」の立証ばかりをしている高嶋）普通に考えると、総理は本部長で本当にいわゆる規制に穴を空けるというようなことをやっていたのですから、いっぱい数があったから記憶にないというようなことも言っていましたが、普通は親友の加計学園があれば今治市は探しますよね。「あれはちゃんと入っているんだろうな……おお、あったあった」みたいに。
とにかく蟻の一穴ではないですが、全て“加計”と“今治”に接点を求めるようなことは一切拒むという。逆に言うと、もし出て来ると相当の癒着のようなものがあるのではないかと、逆に勘繰りたくなりますよね。鈴木）そうですね。つまり、白か黒かという表現が良いかどうかは分かりませんが「白なんです」ということを一生懸命立証しようとしているのですが、そうすればするほど常識的に考えれば疑わしいということが出て来てしまいます。
2日間の閉会中審査の大きなポイントは？鈴木）私はこの2日間を聴いていて思ったことがふたつあって、ひとつはやはり安倍さんのいわゆる“お友達”と言われていますが、そういう親しい方たちとの安倍さんとの距離感というのは一事が万事みたいなところがあるような気がしていて、これは誰かが国会でも言っていましたが、やはりこういう時期に頻繁に加計さんと会ったり食事をしたりというのは、そういう国家戦略の中にあるのであればそもそもやらないですよね。むしろ安倍さんの方が「今は会えないんだよ。特にあなたのことを通す為に今は会っちゃいけないんだ」という、例えばそういうことにどうしてならなかったのか。
例えば稲田防衛大臣にしても、すごく育てようというのは分かるのだけど、やはり厳しさが足りないのではないかと。本当に呼びつけて「お前何をやっているんだ！」と言うのがおそらく愛情であると。でもそれを何となく庇ってしまうその“お友達感”。
それともうひとつはやはり官僚答弁の相変わらずの「記憶に無い」というのが多すぎるとやはり「ええ、またかよ」という感じにはどうしてもなってしまう、このふたつだと思いますね。
高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00
