57年ぶりの3試合連続サヨナラ勝利。前回は1960年、対巨人で横浜DeNAの前身の大洋が記録しました。阪神が勝ったために、広島の優勝マジックが消滅。まだ、ゲーム差はあるものの、セ・リーグがよりおもしろくなってきました。この広島戦で3試合連発の本塁打。ミラクルの原動力となったのは、ロペスです。巨人に在籍した2シーズンは計40本塁打。しかし、移籍した横浜DeNAでは2年間で59本と飛躍的に本塁打数が増え、今季もすでに26号を放っています。
独自のバッティング理論は、とてもシンプルですが、日本のスタイルに合っていた。
「右投手なら、右足に体重を残す。左投手なら左足へ」。
チームメートには惜しみなく伝えているところが、人柄がうかがえます。
「チームメートはみんな友だち。ぼくは、年が上だからサポートするのは当たり前でしょう」。
少年を意味する、チャモに敬意を表した、さんをつけ、チームではチャモさんと呼ばれています。
横浜DeNAとの契約は2018年まで。巨人でも必死にプレーしたものの、阿部の1塁コンバートでチームを追われた形でした。メジャー時代は、ショートやセカンドの経験があり、守備能力もなかなか。見かけ以上に器用です。来日直後、アントニオ猪木さんをみて大ファンに。『1・2・3 ダァー』のパフォーマンスが大好きで、お立ち台へ上がると、「元気ですかー」とごあいさつ。とはいえ、巨人ではフロントから止められる始末です。そういった窮屈な面がなくなり、横浜DeNA移籍で、よりチームへ貢献できるようになった、とみる関係者も多い。
好物はお寿司で、
「アメリカで食べた時と、別物のよう」
と目を丸めました。
「トップバッターがトロで、クローザーはネギトロ巻き」というローテーションができあがったそう。昨年、現役を引退した三浦大輔には、よく寿司店へ誘われました。
一方、それだけでは不動の4番を持続はできないでしょう。隠れたところで、努力を重ねている。広島や大阪遠征では帰る際、自身だけが別の新幹線で移動します。特に、移動日なしの試合では、朝一番ののぞみで、横浜へ。誰よりも早く球場へ足を運んで練習をする。
「渋滞は面倒」。というわけで、車の運転はせず、横浜でのホームゲームは、電車を利用。PASMOを所持して、チャージなども自由自在です。
「横浜の電車は世界一安全で正確。最高ですね」
という庶民派。現在、最大の喜びが、ラミレス監督はチームが勝利を飾ると、誰よりもベンチで大喜びする。その姿を
「毎試合見たい。こちらまで気持ちがいいからね」
と説明しました。
そんな性格だけに、他人をけなしたことなどありません。
「筒香はナンバーワンの選手。(日本ハム)大谷もすごいけど、筒香は日本一のバッターだ」
と絶賛しています。自身は、
「2020年まで日本でプレーをしたい。オリンピックをナマで見たいからね」。
と意欲的。愛すべき選手です。
8月25日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」