28日（月）深夜放送の、ニッポン放送『ミュ～コミ＋プラス』（パーソナリティ：ニッポン放送アナウンサー吉田尚記、月曜日レギュラーアシスタント：松井玲奈）に赤い公園のヴォーカル・佐藤千明とギター・津野米咲が出演した。

高い演奏力に定評があり、2014年には日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞するなど、各方面から注目を集めている4人組ガールズロックバンド・赤い公園なのだが、先月、佐藤が8月いっぱいでバンドを脱退することを発表。前日の27日には現メンバーで最後となるワンマンライブ『熱唱祭り』が行われたのだが、ラストまで脱退の件に触れることなくライブが終了したことでも話題になった。

そんな経緯があってのラジオ生出演だったのだが、登場早々、佐藤は「Instagramでファンからテイラー・スウィフトに似てるって言われた」、津野は「ベース担当の藤本に菅田将暉に似てるって言われた」など、脱退が嘘かの様に他愛の無い話でスタジオを盛り上げた。

そして脱退の件にほとんど触れることなく、23日に発売されたニューアルバム『熱唱サマー』の話に。するとそこで、このアルバムの内容が佐藤脱退の件と大きく関係していることが明かされた。

吉田：『熱唱サマー』というアルバムが発売したんですが、こんなすごいアルバム作ったのに、このメンバーで作れるの最後じゃないですか？

津野：最後だからでしょ、っていうね。

佐藤：なるほどね。

吉田：最後だから、って決めてから作ってたってこと？

津野：これ作ってる時にはもう脱退が決まってて、ライブもツアーもやらない予定だったじゃない？

佐藤：そうだね。

津野：昨日のワンマンライブも予定は無かったんですよ、なので「ライブで再現しなきゃ」みたいなことが一切ない、今までとは比にならないぐらい自由な状態で、調子乗っていろんな音入れた。

吉田：ライブのこと考えなかったんだ？

津野：全く考えてないです、大変だったぁ！

吉田：卒業制作って感じですか？

津野：卒業制作っていうか、本当になんの制限もなく作ることが出来た、って感じですね。

吉田：‥‥もったいない！！

津野：ちょっともう最近、皆さんの「もったいない」が……、ありがたいですけど、言われすぎてイライラしてきて（笑）

吉田：もったいないが？

津野：ここに至るまでに、この段階で、脱退が決まってなくてこのアルバムが作れたと思わないから、最後の一手として死力を尽くそうっていう。どっかでなんか失うものがあるような気がしてしまったりとか、色々してたんだと思うんですけど、ヤケになっててすごい（このアルバム）良いなって思います。

佐藤の脱退があったからこそ、このアルバムが出来たと語る赤い公園。佐藤は公式HPの脱退発表のコメントで、このアルバムを「最高傑作」と自信を持って言い放っていた。これからの赤い公園、そして佐藤の活躍に注目だ。

この日の放送は期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

＜期間限定！radikoタイムフリーで聴く＞
番組名：ニッポン放送「ミュ～コミ＋プラス」
放送日：8月28日（月）24時～24時53分
パーソナリティ：吉田尚記
タイムフリー：http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170829000000
番組HP：https://www.allnightnippon.com/mcplus/