大相撲前頭2枚目・北勝富士大輝 1人焼肉での注文は10人前!

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大相撲前頭2枚目・北勝富士大輝 1人焼肉での注文は10人前!

大相撲秋場所4日目  日馬富士を破り、支度部屋で笑顔の北勝富士=両国国技館(共同通信社)

連日、波乱が続く大相撲秋場所。昨日4日目は計170番の熱戦を展開。初の結びの一番で横綱日馬富士を破り、金星をあげました。

「この勝利は一生忘れません」

と心からこのひとことを絞り出した。立ち合いで勝負。日馬富士の右肩へ頭で強烈に当たると、

「カーンとなって、意識がなくなった。おかげで、力が抜け、気がついたら花道にいた。写真のようにしか、覚えていない。それでああいう内容になったのでしょう」

と話しています。

人間、負けた勝負は振り返りたくないもの。特に力士はこの傾向が強い。ところが、北勝富士は勝敗にかかわらず、自分の相撲をきっちりと解説する稀有な存在です。

日体大で個人13冠のタイトルを獲得。当然のように、幕下15枚目格付出資格を得ていました(学生横綱、国対横綱となってから1年以内が条件)。が、両親がせっかく行かしてくれた大学での学業を優先し、教職課程を履修。中退せずに卒業してプロの力士になった、今どき珍しい筋を通す好漢です。

好物は肉。時には、当時を思い出しながら、1人で焼き肉を食べに行くこともある。たった1人。ただし、オーダーする際には、

「タン塩、ハラミ、カルビ、ロース、ホルモンをすべて10人前、お願いします」

と店員を驚かせる。しこ名は、師匠の八角親方の現役時の北勝海、その師匠、北の富士から各2文字を頂いた。期待の表れです。そうはいっても、親方からはダメだしを受ける。「あせるな。あせってケガをするな。それよりもケガをしない体づくりが大切だ」。自身がトレーニングノートをつくって、克明に記録しているのは、親方の教えを忠実に守っているからでしょう。

同学年には、休場してしまった宇良が。どんな力士を目指しているか-の質問に、

「地味に相撲をとっていきます。跳んだり、跳ねたり、そんなことはできませんからね」

とジョークをまじえる。その上で、

「好角家と呼ばれる玄人の方から、あいつの相撲はいい。そういわれたい。まだ、一度も経験がありませんけどね」

神対応が人柄を表しています。ファンに求められると、サインは断らない。また、ファンからのプレゼント、差し入れなども大事にする。きちんと持ち帰り、写真撮影をして、SNSへアップする。「本日、ありがとうございました」など、感謝のメッセージを添えています。

今場所は大混戦です。平幕とはいえ横綱、大関戦を3勝1敗でクリアしたのですから初優勝も夢ではありません。4日目の懸賞は26本、手取りは78万円でした。

 

9月14日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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