10/12（木）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④

トラブル時の証拠となるドライブレコーダーの存在
7：18～ニュースやじうま総研！ズバリ言わせて！：コメンテーター山本秀也（産経新聞論説委員）

東名高速道路で夫婦が交通事故死した事件で逮捕され、神奈川県警本部に入る石橋和歩容疑者（中央）＝2017年10月10日夜、横浜市中区　写真提供：時事通信

要因となった男は「過失致死傷と暴行の疑い」で逮捕

神奈川県大井町の東名高速道路で、大型トラックがワゴン車に追突し、夫婦が死亡した事故で、事故を誘発したとして逮捕された男が、警察に対し、「夫婦に煽られた」と虚偽の説明をしていたことが分かりました。

しかし、亡くなった夫婦の娘は「何回も進路を塞がれて停車させられた」と説明し、証言が食い違っていました。

この事故は神奈川県大井町の東名高速道路下り線で、今年の6月に、大型トラックがワゴン車に追突し、静岡市の夫婦が死亡。娘2人が怪我をした、というもので、神奈川県警は一昨日、「夫婦の車の進路を塞ぎ停車させ、事故を誘発した」ということで、自動車運転処罰法違反の、「過失致死傷と暴行の疑いで、福岡県中間市のアルバイト、石橋和歩容疑者(25歳)を逮捕しました。石橋容疑者は、現場からおよそ1.4キロ手前の中井パーキングエリアで、駐車位置をめぐり、注意されたのを逆恨みし、夫婦のワゴン車を追いかけ、何度も進路を塞ぎ、高速道路の追い越し車線に無理矢理停止させ、夫に詰め寄り、胸元などをつかみ、車外に引きずり降ろそうとして、暴行を加えた疑いです。

停止させられた静岡市の自動車整備業、萩山嘉久さん(45歳)と、妻の友香さん（39歳）は、後続の大型トラックによる追突事故で亡くなり、高校1年生と、小学6年生の娘も軽傷を負いました。家族は千葉県や、東京のお台場などに遊びに行って、帰宅途中だったとのことですが、大型トラックが追突した際に、萩山さんは車内に、運転していた友香さんは車外に出ていました。石橋容疑者の車に乗っていた、22歳の知人の女性も、車外にいて重傷を負っています。

石橋容疑者は当初、神奈川県警の調べに対して、「夫婦に煽られたり、パッシングされたりしたため、停車した」と嘘の説明をしていたのですが、亡くなった夫婦の娘が、「注意をしたら追いかけられ、何回も進路を塞がれ、停車させられた」と説明しており、証言が食い違う、ということで、神奈川県警が、現場を通行していた車260台以上を割り出し、現場の目撃情報や、ドライブレコーダーなどを集め、証言の食い違いを突き止め、逮捕に踏み切ったとのことです。

直前に死亡夫暴行か 　東名高速道路２人死亡事故の現場状況図　写真提供：共同通信社

今回のような身勝手な事故でも「危険運転致死傷罪」は適用できない

高嶋）もう、あってはならないような事故ですから、警察も全力を挙げて証明しましたね。

山本）これは高速道路だったから、オービス（自動速度取締機）でその時間に通った車を特定できたのも幸いしたと思うのですが、言語道断ですね、これは。

高嶋）だいたい。追い越し車線で停車させるとか……スゴいスピードですからね。私はいつも思うのですが、いまの森田さんの説明では「過失運転致死傷」ですか？

森田解説委員）自動車運転処罰法の中の、「過失致死傷罪」ですね。

高嶋）その中に、もっと重い罪がありましたよね？

森田）そうですね。「危険運転致死傷罪」というのもあるのですが、構成要件が難しく、なかなか立件されないのです。

高嶋）今回の事件は相当の事故ですよ？　こんな無茶苦茶をやった男に対して適用されない。これにはいつも憤りを感じます。

山本）法律の要件があるのでしょうが、個人の心情としては人殺しと同じですよ。それと、いま証拠を集める中で出てきた、ドライブレコーダーですね。いまでも普及しつつありますが、これからもっと着装を広げていくというのが、はいろいろな意味で、必要だと思います。

高嶋）やはり、ドライブレコーダーがないと反論ができないですからね。

山本）保険のこととかも、ありますしね。

高嶋）私も付けていますが、あれはやっておかないとな、と思いますね。今度は危険運転の要件とか、そういうことについても詳しく調べたいですね。

高嶋ひでたけのあさラジ！
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