Uberの衝撃 全国のタクシー会社64%が赤字

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Uberの衝撃 全国のタクシー会社64%が赤字

タクシー協会がイベント「お客様感謝フェスタ」を開催(提供:産経新聞)

9/18(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

2022年に自動運転装置付きの自動車の販売開始? 人手不足は補えるのか
6:33~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 須田慎一郎(ジャーナリスト)

 

タクシー業界に迫るUberという配車サービス

タクシー業界は深刻な人手不足に陥っています。若いドライバーが減り、大手が中小のタクシー会社を買収し合併再生などを図りますが、結果はまずまず。そんな中Uber(ウーバー)という配車サービスが目立ち始めています。詳しいところを毎週月曜日のコメンテーター、ジャーナリストの須田慎一郎さんに伺います。
高嶋) タクシーもいろんな工夫をして、なんとか客離れを防ごうとしていますけど。現実は厳しいようですね。

須田) どうも調べてみますと、全国のタクシー会社のうち64%が赤字です。どうして赤字かというと、利用客が少ないこともさることながら、やっぱり人手不足。ビジネスチャンスはあるけれどタクシー運転手がいないためにタクシーを走らせることができない。

高嶋) 若いタクシードライバーも少ないですよね。

須田) 若い人がこの業界に参入してこないので人手不足になっている状況です。それを受けてかなりの勢いで合併再編、業界の集約化が進んでいって、今までだったら東京のタクシー会社が大阪のタクシー会社を買収することはありませんでしたが、東京日本交通が大阪地域のさくらタクシーを買収しました。

高嶋) 東京のタクシー会社が大阪のタクシー会社を買収したと? へえ。

須田) 規模を拡大して人手不足を乗り切ろうということですが、なかなかそれも難しいのではないかなと思います。タクシー会社にとって見ると人手不足の問題を抱えていますが、外側からUber(ウーバー)というものもありまして。

高嶋)あれはすごいですよね。この間ソフトバンクが1兆円以上投資すると。

須田) ソフトバンクが乗り出したことにより、タクシー業界にとって大いなる脅威になってくると思います。

高嶋) びっくりしたのは、ソフトバンクがUberに1兆円を出資し、実現したらソフトバンクのものになるかと思いきや、2割前後の大株主になれると。よっぽどデカいのですね。

須田) これも日本に接近してくると思います。

 
2022年に自動運転装置付きの自動車の販売開始か

須田) ただUberにしたって、いずれにしろ人が運転をするものです。人手不足が解消に向かわないということで、こんなニュースがあります。先週の土曜日に日本経済新聞が一面のトップで大々的な記事を書きまして『クルマ異次元競争突入』ということでルノー・日産連合が「2022年に完全自動運転、販売の3割電気自動車に」と宣言しました。オリンピックの2年に完全自動運転の自動車を販売するのって、かなりスピードがアップしているなあと思います。どこに売っていくのかというと、Uberなどの無人運転車両を使う配車サービスに参入していく。

高嶋) 無人運転の配車サービスを。

須田) そういったところが人手不足だから、自動運転装置付きの自動車が求められるだろうと。

高嶋) AIですね。

須田) タクシー業界や運送業界の人手不足を補うという点で、この自動運転装置付きの自動車が大いなる脚光を帯びています。

高嶋) 下手に人を抱えてしまうと、その段階になって切るのも大変だし。過渡期が難しいですね。

須田) そうですね。たくさん人手がいたらこれも浸透しなかったと思いますけど、不足していますから。どんどん切り替えてスムーズに進むのかと。そこで自動運転装置付きの車が「安全だ」「実用性がある」となると我々のような民間にも広がっていくのではないかと。どうですか?

高嶋) 次車を買うときは電気自動車にしないとまずいのかとみんなが言っていますよね。いろいろ問題はあるようですけど、そんな車の話も大きなテーマなので今後も須田さんにお願いしたいと思います。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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