かけ声はアリ、ヤウ、オウ!趣きをそのまま凝縮「蹴鞠祭」!
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今日ご紹介するのは、奈良県桜井市にある談山神社で来月3日に行われる「蹴鞠祭」です。
1,400年ほど前に中国から仏教などと共に伝わったとされる蹴鞠。その名の通り、数人が革靴を履き、鹿の皮から成る鞠を蹴り合う遊びです。蹴った回数を競うものの、本来勝ち負けよりも相手が受け取りやすいように鞠を蹴ること、つまり鞠を蹴る技術の高さや見た目の美しさが重視されるのだそうです。
談山神社では烏帽子を被り、色とりどりの古式ゆかしい装束に身を包んだ8名が円陣になって披露。かけ声は「アリ」「ヤウ」「オウ」の3つがあり、それらは鞠の神様の名前で、その名を称えながら蹴ります。
ちなみに、この談山神社に祀られている藤原鎌足は大化の改新の立役者。実は蹴鞠を通じて中大兄皇子と出会い親密になり、後に大化の改新の相談をしたと伝えられており、この蹴鞠祭はその出来頃にちなんで行われているとのこと。
<ユイカの感想>
蹴鞠ね。よく時代小説を読んでいると出て来ますが、女性が蹴鞠をしている貴族の殿方を見て「わあ素敵!」みたいな描写とかを読むと「へ~」って、そんなに共感せずに読んでいたのですが、動画を観ると「あ、これはときめくかもしれない」とちょっと思いました。
なんでしょう、あの重そうな装束を身に着けているのに、軽やかに蹴鞠しているのがすごく美しくて、頼もしく見えます。
蹴る動作は全てすり足なのですって。あとは腰や膝は曲げないのだとか。上半身は動かさずに、水鳥が泳ぐようなイメージで。サッカー選手はこれをやったらやっぱり上手でしょうね。見ていてバレーボールをやったのを思い出しました。お昼休みに輪になって皆でやったなあと思って。
あとこの鞠がちょっと硬そうなのです。ポーンと跳ねるというより重たそう。動画を観ると、ちょっと硬い音がしましたね。すごいですね、これがあったからあの大化の改新が生まれたって。いつの時代もスポーツは人との距離を縮めるのですね。
あとはこの掛け声が素敵。「アリ」「ヤウ」「オウ」って(笑)。「あー」って言わずに「アリ」って咄嗟に言うの、盛り上がりそうですね。蹴っている人たちは皆上手なのですが「蹴鞠(しゅうきく)保存会」というところの方たちが蹴るのだそうです。
今日は談山神社での「蹴鞠祭」のご紹介でした。このお祭りは春と秋の年に2回行われるそうです。
(10/30日放送分より)
『太田胃散プレゼンツ 本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 15:36~ ABCラジオ14:54~