北朝鮮による弾道ミサイル発射の兆候~相次ぐ漂流船との関係は?
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11/28(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
朝鮮半島からの木造船漂着は年に40件以上
7:10~ やじうまニュースネットワーク:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
テロ支援国家に再認定されたことの報復か?
北朝鮮による弾道ミサイルの発射準備をうかがわせる電波信号が捉えられ、日本政府が警戒を強めていることがわかりました。ミサイルの種類などは特定できていない模様ですが、関係者は数日内の発射もあり得ると述べています。
北朝鮮は9月15日に北海道上空を通過する形で中距離弾道ミサイル『火星12』を太平洋に発射して以来、ミサイルを発射しておりません。ですがアメリカ政府が今月の20日に北朝鮮をテロ支援国家に再び指定したのを受けて、軍事的挑発に出るのではないかということは指摘されています。
こうした中、弾道ミサイル発射準備をうかがわせる電波信号が捕捉されまして、日本政府が警戒を強めています。政府関係者は「数日以内の発射もあり得る」としているのですが、時期的には朝鮮人民軍による冬の訓練の一環などの可能性もあると見られています。過去には電波信号が捕捉されたものの、発射にいたらなかったケースもありまして、別の日本政府関係者は「アメリカなどの出方を探っている可能性もある」と指摘しています。
ですが北朝鮮がこれまで日本海にしか発射したことのないICBM、大陸間弾道ミサイルなどを使って年内にもICBMの太平洋発射に踏み切って、アメリカ本土への攻撃能力を誇示するのではないかという見方も出ています。
一方、青森・秋田・新潟・石川など日本海側の各県では、北朝鮮から流れ着いたとみられる木造船の発見が相次いでいます。救助された製造者は亡命ではなくて帰国を望んでおりまして、いずれも遭難と見られております。
朝鮮半島から木造船が漂着する事案は毎年40件以上ありまして、今年が特別多いわけではないとされていますが、北朝鮮は中国に魚介類を売って外貨を稼いできていました。ところが中国が今年の8月に経済制裁で海産物の輸入を禁じたあと、どうも北朝鮮国内の消費に回そうとしているという専門家もいます。
金正恩朝鮮労働党委員長の指導もあって、漁師が無理をして漁に出ている面もあり、金になるから命懸けで小舟で外洋に出るケースもあるのではないか、と指摘する専門家もいます。
経済制裁よりも中国国内にいる北朝鮮人を監視されるほうが大打撃
高嶋)北のミサイル発射の兆候は信号で捉えたとありますが、具体的にはどんな方法ですか?
富坂)発射前の準備に入ると電波傍受でだいたいわかるということですが、正確かどうかはわからないところですね。
高嶋)必ず発射するとは限らないということですか。あるかないかはまだわからないと。老朽船の問題がいろいろ出てきましたけど、北に対する制裁が効いている証なのですか?
富坂)多方面にあると思いますが、中国はかなり厳しくやっています。とくに注目しているのは北京に住んでいる約一万人の北朝鮮人に対する監視を強めているので、これに対する打撃はかなり大きいです。そこを拠点にいろいろ活動をしますので、コンピューターの動きを止めてしまうと、世界での動きを止める可能性がありますから。石油を止めたりすることよりも強烈だと思います。今回の輸入規制によって、洋上交易になってきます。海の上で取ったものを海の上で売り買いすることで、密入のパターンに繋がっていきます。むかしの台湾海峡では多かったです。だからこういうこと船の事件が多くなったと思いますよね。
高嶋)漂流船があちこちで発見されていますが、これは国の命令でやっていることですか? 食わんがためにやっているのですか?
富坂)よくわからないところですが、国の命令ではない気がします。
高嶋)勝手に来ているということですか?
富坂)それぞれ自分たちで何とかしなければいけないから一生懸命にやっていると思いますけどね。
1ヶ月以上も漂流していたのに生存者8名はぴんぴんしている謎
高嶋)由利本荘と男鹿では非常に対照的ですよね。
森田)由利本荘では北朝鮮から来た男性8人は生存していますが、男鹿のほうは遺体で8人が見つかっています。
富坂)工作船は来なくなりましたが、一昔の工作船の特徴は、船体がボロボロなのに対して分相応なエンジンを積んでいることです。だから見ればすぐにわかります。
高嶋)由利本荘の8人は1ヶ月も漂流をしていたのにぴんぴんしているので変ではないかという専門家もいて。もしかしたら先に上陸したやつがいるのではないかと。それに彼らのボロボロの船が消えてしまったでしょう? その辺の調べの経過はどうなっていますか?
富坂)そこはまだはっきりとわかりません。警察の怠慢ではないかとも言われていますけど。
高嶋)エンジンもないようなボロボロな船で、岸壁のような由利本荘の海によく入れましたよね。
富坂)謎だらけですよね。
高嶋)これらの全体的な動きは、明日の北朝鮮の動きに何か繋がる情報ですか?
富坂)何とも言い難いですね。北朝鮮がどう出るかを政権の判断でいうと、国際的な包囲物ができ、中国の制裁が今後どうなるのかというのが一番大きな話だと思います。だから日本海内で起きていることはちょっと関係ないと思いますけどね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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