日馬富士暴力事件~相撲協会は土俵の管理ができていない!
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12/12(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
“土俵”を提供しているのではなく乗っ取られている?
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター手嶋龍一(元NHKワシントン支局長・作家・外交ジャーナリスト)
日馬富士が書類送検 示談が成立すれば不起訴の可能性も
大相撲の元横綱の日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行をして怪我をさせたとして傷害の疑いで書類送検された事件で、鳥取地検は年内にも日馬富士を略式起訴する方向で検討に入りました。一方日本相撲協会の八角理事長は、被害者の貴ノ岩に対する聴取の実施を師匠の貴乃花親方に改めて要請したことを明らかにしました。
昨日書類送検された日馬富士、鳥取県警は起訴を求める厳重処分の意見を付けたとみられるのですが、関係者によりますと鳥取地検は年内にも略式起訴する方向で検討に入りました。正式な裁判を求める起訴ではなく罰金を簡易裁判所に求刑する流れになりそうです。
また日馬富士の弁護士は昨日コメントを出しまして、貴ノ岩や貴乃花親方に謝罪し、慰謝の措置を話し合う為申し入れを行う意向を明らかにしました。これで示談が成立した場合には地検の処分にも影響する可能性もあります。不起訴の可能性も出て来るということです。
一方事件をめぐっては日本相撲協会の危機管理委員会も調査をしておりまして、協会は来週の20日に臨時の横綱審議委員会と理事会を開いて危機管理委員会の最終報告を受ける方針です。
しかし協会は貴乃花親方と未だに電話で連絡が取れない状況で、昨日も鏡山危機管理部長が東京江東区の貴乃花部屋を訪れて協力要請に関する文書をポストに入れたということです。貴ノ岩の聴取ができないと最終報告にも支障をきたす可能性があります。
大相撲はテニスの“ウィンブルドン”に倣うべき
高嶋)ずっと観察をしていて、手嶋さんの目には今の相撲協会と貴乃花親方の確執というのはどういう風に見えますか?
手嶋)高嶋さん。「ウィンブルドン方式」という言葉を聞かれたことがあると思いますが、テニスのウィンブルドンのことですね。あれはイギリスという国はあるときに方向転換をしたのです。つまりウィンブルドンというテニス場、つまり“土俵”は世界に貸すということですよね。イギリスの選手が活躍しなくても十分反映はしていると。
相撲ももはやそうですよね。モンゴル・ヨーロッパ・エジプトなどのお相撲さんが活躍している。これは一種の新しい“ウィンブルドン”という土俵を世界に貸しているのと同様です。そのことは大変結構なことだと思うのですが、その一方で土俵はちゃんと管理しなければなりません。
その責任を持っているのが公益財団法人である相撲協会ということになりますよね。膨大な利益、資産もある、しかしそれは免税になっているということになりますから、それをちゃんと管理するということになりますけど、今の一連の動きから見て“管理をしている”という風には到底思えませんよね。だから相撲協会の責任は非常に重い。
先程白鵬関の土俵での振る舞いについて、こんなに穏やかな人がかなり怒っておられましたよね。やはりしっかりと処分をしてみせるということでないと、これは土俵をちゃんと自ら律して管理していないということになるかと思います。高嶋)協会が横綱にものを言えないんですものね。
手嶋)つまりそういうことになると土俵を提供しているのではなくて乗っ取られてしまっているということです。
高嶋)伝統をぶち壊すようなことをやっていながらそれに対して一言もものを言わない。厳重注意なんてあんなものは表面面ですから。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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