額賀派内紛は自民党総裁選へ向けての布石?

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2/14(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

背後で動く青木幹雄氏、古賀誠氏
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

額賀福志郎 額賀派 平成研究所

額賀派(平成研究会)の会合に臨む額賀福志郎会長=2018年2月8日午後、東京・永田町の平成研究所 写真提供:産経新聞社

額賀派の内紛~額賀福志郎元財務大臣が会長を退任

額賀派の額賀福志郎元財務大臣が8日、3月に会長を退任し竹下亘自民党総務会長が後任に就くことが判明した。ジャーナリストの鈴木哲夫はこの一連の動きは、総裁選で派閥の力を復活させる為のアピールだと分析する。

高嶋)額賀派の内紛ですが、額賀福志郎さんがとうとう投げ出したというか引き摺り下ろされました。額賀派の内紛をいろいろと聞いていると亡霊のような人たちが背後で蠢いているようです。青木幹雄さんとか古賀誠さんなどですが、あれは事実なのですね?

鈴木)青木さんが裏で画を描いているとか支持をしているとか、その関与の度合いは別としても動いているのは間違い無いです。額賀派というのは平成研究会なのですが、大本は竹下派です。これが要するに2つに分裂して、小沢さんたちが飛び出して野党の方に行きました。

石破茂氏以外にも野田聖子氏や岸田文雄氏など “ポスト安倍”支持で存在感をアピール

高嶋)今日のニュースで気になっているのが、額賀派の人たちが石破さんの方へ気持ちが動いているというように、一緒に考える人がいますがそれはどうなのですか?

鈴木)石破さんだけではありません。例えば青木さんと古賀さんが事務所の場所などの関係で割と頻繁に会っているとか、古賀誠さんは、前回の総裁選では野田聖子さんの擁立に少し絡んでいるとか。
安倍1強で党内全てが安倍さんに抑えられていますよね。そういう中で総裁選をひとつのきっかけにして、各派閥が力を少し誇示しようじゃないかということです。

高嶋)昔の自民党の派閥は本来そういうものだと。

鈴木)そうです。「我々を無視して参戦は無いよ。総裁選だってどうなるか分かんないよ」と、総裁選を使ってもう1回派閥の力を復活させるアピールをする、その為の動きと見た方が良い。

高嶋)ということは石破さんを担いじゃおうと額賀派の人たち皆が思っているわけでは無いと?

鈴木)その可能性もあるのだと匂わせることに意味があると僕は思います。だから石破さんだけではないと思うのですよ。
例えば、「岸田さんが出て来るなら岸田さんを担いでも良いかな?」とか「野田さんも良いかな?」と。

高嶋)じゃあ皆に可能性を残しているわけですか?

鈴木)そうです。キャスティングボートを握っているというような流れを作るのがひとつの狙いと見る方が良いと思います。最終的に本当に石破さんで行くかどうかというのはもちろん分かりません。

総裁選まで約7ヶ月~安倍総理とて“一寸先は闇”

鈴木)去年の秋に総選挙があったでしょう。あの直後に総裁選があればこれはもちろん大勝利したのだから、誰もが「安倍さんで良いじゃないか」ということになりますが、今年の9月ですから、あれから約1年ある。これからもまだ何ヶ月もあるわけで、何が起きるか分かりませんよね。去年もそうでしたが。

高嶋)一寸先は闇ですよね。

鈴木)そうなってくるとやはり力学も変わって来る。そういう中で今度竹下派になる額賀派はそれなりに数を持っていてどこに付くかというのでキャスティングボートを握るわけじゃないですか。その辺をきっかけにという、そういうことですね。

高嶋)派閥なんていうのはポストとか金とかそういうことでボスが牛耳っていた大昔の時代、そういうのはもう無くなっちゃったと。だけど総裁選挙で誰を担ぐかというのは最大の関心事だということですね。それによる離合集散と。水面下ではいろんな動きがあると。

鈴木)もう1回自分たちの力を復活させようということですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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