民進党の生き残る道はあるのか?
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2/5(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
小池都知事離脱で希望の党もオリジナルメンバーは分党の流れに
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
瀕死の民主党~「元鞘」に戻る他ない?
大塚代表)中道的な新しい党。政権交代を目指し続けなければ、存在価値がない。より多くの中間層の皆様からご支持をいただけるような、政党が、新しい党のイメージである。
民進党は昨日開いた党大会で、衆議院選挙の際に分裂した立憲民主党や希望の党との合流を視野に、「中道的な新しい党を目指す」と明記した活動方針を採択した。しかし、具体的な時期や合流の形については明らかになっていない。
大塚代表が目指すのは立憲民主党、希望の党との連携強化。野党再編の図なのですが、先だって希望の党との統一会派の構想は頓挫しています。
また、一旦分裂した各党が一緒になれば、「元鞘」の批判も免れないということです。党大会では立憲民主党と希望の党幹部の面々は欠席しています。党大会の予算も大幅にカットされ、まさに「貧すれば鈍する」を絵に描いたような風景だったようです。希望の党から離脱する小池都知事
高嶋)だけど、元の鞘に収まる以外に展望がないわけですよね。それを民進党も希望しているのでしょう?
須田)そうでしょうね。加えて、希望の党もオリジナルメンバーが分党の流れになっているし、何よりも近々、小池さんが希望の党から手を引くのです。国政から撤退します。
高嶋)「希望の党から」ではなく、「小池さんの方から」ですか。
須田)小池さんの方から三行半を突きつけ希望の党から撤退し、手を切るということになるのですが、小池さんはいま安倍官邸に接近しています。その意味で言うと、都議会でもそうなると思いますが、自民党との連携する流れになってくるとすると、ますます希望の党は「旧民進党の玉木グループ」化していくと思います。
小池知事は国と足並みを揃えていく展開を狙っている
高嶋)「官邸と連携」とは?
須田)都議会の運営や国政との兼ね合い、オリンピック・パラリンピックの成功という点で、連携というよりも、完全に関係を良い方向へ持って行くことです。
高嶋)東京都知事が来たら無碍にできないですよね。オリンピックもあるし。
須田)共同でやっていく予兆は出ていて、たとえば2020年オリンピックまでにやらなければいけないと言われている「受動喫煙問題」です。これについて、本来は2月の定例議会で出すはずだったのに、国の議論を見守り、足並みを揃えるということで、結果的に、「屋内は“国”で、屋外は“都”がやる」と割り振りすると私は推測します。そうしたことがもし決まれば、まさに国政と一緒にやっていくことになります。
高嶋)避けられないスクラム現象みたいなのを、小池さんも当然狙っているでしょうから。すると、いままで民進党に手を突っ込んでとんでもないことになってしまいましたが、今度は国政の方でやるわよ、みたいな何かがあるのでしょうね。
須田)そういう方向になると思います。ですからますます、希望の党も立憲民主党もそうですが、民進党……かつての民主党が3つに分かれているわけですから、一緒になるしか道はない。ならなければ消えて無くなるでしょう。それで有権者の支持が集められるかとなれば、「何なの?」となると思います。
高嶋)でも、全然3つが纏まる気配がないですよね。
畑中)そうですね。統一会派は頓挫。皆さん、主張が強すぎて。でも有権者から見ると、中途半端な印象が拭えないところでしょうね。
高嶋)ずっとこれが続いていたら、日本は安倍さんの1人勝ちですね……
高嶋ひでたけのあさラジ!
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