1/24(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
野党のバラバラ感を統一するには春がタイムリミット
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
今日から3日間国会で代表質問
国会は今日から3日間の日程で安倍総理大臣の施政方針演説に対する各党の代表質問が衆参両院の本会議で行われ、与野党の論戦が始まる。代表質問では、長時間労働の抑制を柱とする働き方改革関連法案をはじめ、憲法改正への対応など幅広いテーマについて論戦が展開される見通しである。
森田解説委員)今日最初に質問に立つのは立憲民主党の枝野代表ですが、枝野代表は安倍政権が今国会の目玉に据える働き方改革で対決姿勢を鮮明にする方針です。枝野代表は一部の専門職を労働時間規制の対象以外にする「高度プロフェッショナル制度」の導入は事実上の残業代ゼロに繋がるという立場から反対を表明するということです。
また敵基地攻撃も可能な長距離巡航ミサイルの導入についても、憲法9条に基づく専守防衛に反しないかと追求を強める構えです。
一方安倍総理は夕べ与党の予算委員会のメンバーらと総理公邸で会食しまして「今国会はともかく丁寧に、謙虚にという気持ちで臨む」と話したということですが、一方で総理大臣の国会出席時間については「ドイツのメルケル首相は数十時間だ。自分は世界一長いんじゃないか?」と述べて、国会の出席時間短縮が必要だという認識を示したということです。代表質問のテーマでポイントになって来ること
高嶋)一番のポイントは何だと思いますか?
鈴木)働き方改革も非常に大事だと思います。つまり多様な働き方、人生を支持する改革なのか、それとも生産性を上げる為の、大企業を割と中心にした改革なのか、この辺をしっかりとやって欲しいというのがひとつ。
あともうひとつはやはり僕は安全保障だと思いますね。この敵地攻撃能力、特に北朝鮮がこういう状況だからこの議論になってくる。そうすると専守防衛を超えるのではないかと。それから憲法改正の9条、自衛隊がどこまで何をやれるか明記するというのが連動してくる。それから沖縄でヘリがまた不時着した、この沖縄の基地問題、地位協定の問題。
やはり安全保障というのがひとつ大きなテーマになってくるのかなという気がします。今年の春までに野党をまとめる必要がある
高嶋)野党的な感覚で言うと、総理を追求するには何が一番なのですか?
鈴木)野党の去年から続いているバラバラ感が一体どうなるのかというところ。
リミットは今年の春だと思います。なぜかと言うと、来年の春に統一地方選挙があります。その1年前というと選挙態勢を含めて全国の野党にぶら下がっている組織が一致結束しなければいけないときに、野党3党が好きだ嫌いだでがちゃがちゃやっていると、結局は野党への期待がまたしぼんでいって、安倍一強に繋がる。だから野党も春くらいまでに野党の形を見せるという命題があると思います。高嶋)株価がガンガン上がっていて、安倍さんはそれを自分の手柄にしているわけですよね。
鈴木)これはアメリカの影響が大きいですからね。
高嶋)安倍さんは経済団体にいつも「3%上げてくれ」と言って、それに対して中小企業とかを代表して、その野党の人って例えば賃上げなどに対してどう思っているのですか? 何も言わないじゃないですか。
鈴木)これから言うと思います。春闘について触れ始めていますしね。ただそこも連合との絡みとかいろんな政治的な絡みで発言をしていくと、一般の世論は「何だ……」ということになって来るので、その辺を分かりやすく野党が見せられるかもポイントですよね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00