3/9(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ④
「必要最小限度の実力組織」って何ですか?
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター石破茂(元自民党幹事長)
自民党憲法改正推進本部~緊急時の政府権限強化の条文案を軸に調整
自民党の憲法改正推進本部は大地震などの災害によって国会が十分機能しない場合、政府の権限を強化する条文案を軸に調整を進めることになった。これに対し、公明党の北側中央幹事会会長は昨日、緊急事態の条項を新たに設けることに慎重な姿勢を示した。
自民党の憲法改正推進本部は今月3月25日の党大会までに憲法改正の条文案を作ろうということで、一昨日も全体会合を開いた。一昨日は大地震など、大規模災害の際に政府の権限を強化するという緊急事態条項を新設する憲法改正案について細田本部長に対応を一任している。これについて公明党の北側中央幹事会会長は昨日の記者会見で、危機管理法制は整っている。不十分なところがあれば法制度の中で規定していくのが、本来の考え方だと述べて、憲法改正しなくても良いのではないか、という慎重姿勢を示している。
一方、憲法9条改正については戦力を保持しない等を規定しました9条の2項を維持した上で、自衛隊の保持を妨げないと明記する方向で調整に入った。これは昨日の産経新聞が一面で伝えています。また執行部案として、石破元幹事長らが主張する2項を削除する案と共に提示する、こういうような産経新聞の報道があり、この憲法9条については、秋の総裁選挙の争点にもなってくるというように伝えられている。
高嶋)ということは石破さんのはっきりした意見聞かないといけないですね。産経が伝えるところは「必要最小限度の実力組織」と書き込むことで2項が禁止する戦力には当たらないことを明確にするとかいろいろ書かれていますが、石破さんどうですか?
石破)だから、「必要最小限度」って何ですか? ということです。北朝鮮に対して必要最小限度でも、他の国に対したらそうじゃないかもしれない。「戦力って何ですか? 今の理屈は、「必要最小限度だから戦力じゃない、戦力じゃないから軍隊じゃない」以上、おしまい。みたいなことなのですが、必要最小限って誰がどう判断するの? ということと、軍隊と警察は全然違うものなのだ、同じ実力組織であってもね。 国の独立、国家の主権、これを守るのが軍隊なのですよ。確かにネガティブなイメージがありますからね。「軍隊」という言葉がそんなに駄目であるならば、「日本国の独立を守る為、自衛隊を保持する」と書けば、この組織の性格がハッキリするわけですよ。相変わらず、必要最小限って何? とか、戦力って何ですか? とか、そういう議論が延々と続く。今そんな場合ですか?
日本が「決して侵略戦争なんかしません」ということを1項できちんと書けばいいんです。ですけど相手の国から侵略を受けたときにどうするんですか? ということもちゃんと議論しないといけない。「侵略戦争をしない」ということはいくら言ってもいいです。ですけど「日本が侵略を受けたときに本当に大丈夫ですか?」ということを今回ちゃんとしなきゃいけないし、そこは曖昧にしちゃいけないと思いますね。高嶋)今、森田解説委員の話で、総裁選の大きな争点になるという風に言いましたよね、それは具体的に言うと何と何のことですか? 争点っていうのは争うことです。
秋の総裁選では9条2項を巡って対立する見通し
森田)2項を削除するのか、そのまま維持するのか、そこですよね。
高嶋)今、石破さんが仰られたことと対峙する安倍さんの考えはどうなんですか?
森田)安倍さんは2項をそのまま維持したままってことですね。
高嶋)前から言ってることと同じ、それで自衛隊をプラスしろというような、それは石破さんどうなんですか?
石破)今のまま行っちゃえば曖昧なことがそのまま残るわけですよ。単に自衛隊って書くだけですよ。他は何も変わりませんよ。それでいいですか?
高嶋ひでたけのあさラジ!
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