ハマの番長の7連敗から12連続の阪急山田まで 栄光と挫折の開幕投手列伝!

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いよいよ3月30日、来週の金曜日からプロ野球が開幕! 開幕戦と言うのは、独特の雰囲気がある。開幕戦のワースト記録と言えば、あのハマの番長、三浦大輔投手は開幕戦7連敗。

そしてことしの開幕戦ではセ・リーグでは巨人の菅野投手と阪神のメッセンジャーは開幕投手が内定。菅野投手は去年の12月の時点で高橋監督から「お前に任せる」と言われていた。菅野選手曰く「開幕のマウンドに上がった人しか分からない。あの空気というのは何にも代えられないし、自分にとって特別な場所」と形容している。阪神のメッセンジャーは外国人投手として史上初の4年連続開幕投手を務める。

またパ・リーグでは、西武の菊池雄星投手は、キャンプインと同時に辻監督から“菊池雄星様、開幕投手”と書かれたサイン色紙を受け取った。

他には楽天の開幕投手は、則本昂大投手。通常は、梨田監督が伝えるべきところだが、今回は、4年ぶりに投手コーチに就任した佐藤義則コーチから、則本投手に伝えた。その理由を梨田監督は「監督が言うべきと言われるかもしれないけど、則本がルーキーイヤーで15勝した時の、投手コーチが、佐藤コーチ。そしてその時の監督が星野仙一さん。絆という意味でもコーチから伝えてもらったほうが想いは伝わるんじゃないか、と」

当の佐藤コーチは、あっさりしたもので、2月6日、キャンプの第2クール初日。練習中に「お前、開幕投手だから」と、そっけなく告げた。則本投手も顔色一つ変えずに「わかりました」のみ。ふたりの信頼関係からだろうか。

そして千葉ロッテの、涌井秀章投手も内定。9回目の開幕投手で、現役投手としては最多。ちなみにこれまでのプロ野球記録は、元近鉄の鈴木啓示投手と金田正一さんの14回。

鈴木啓示投手は1985年の開幕戦で、当時、常勝軍団だった西武の切り込み隊長、石毛に先頭打者ホームランを打たれた。さらに2打席目もホームラン。この時、「引退」の二文字が脳裏をよぎり、実際にこの年に引退。

また12年連続開幕投手という、日本記録を持つ、阪急の山田投手は「開幕戦」について、ひときわ燃える思いがあった。

現役時代「現役でいる以上、開幕投手だけは誰にも渡さない」と公言していた。そんな「開幕戦」にこだわりを持っていた山田久志が、開幕投手になれなかったのが、1987年。当時の阪急の監督だった上田監督は、オープン戦絶好調、前年チームの勝ち頭だった、先ほども名前が出た佐藤義則投手を開幕投手に指名した。腹が収まらないのが山田投手で、佐藤投手いわく「山田さんはしばらくの間、僕と口をきいてくれませんでした」と苦笑していた。

また「開幕戦」は、バッターにとっても大切。長嶋がデビューした1958年開幕戦で国鉄の金田正一から4打席4三振を喫したのは有名な話。しかしその翌年、同じ金田から、開幕戦でホームランを放っている。
さらにさらに、その翌年も、同じく金田から開幕戦ホームランを打っている。

長嶋曰く「開幕戦、日本シリーズ、天覧試合などの大舞台になると燃える! 記念試合でホームランを打っていないのは、バースデーゲームぐらいですね~」と語っている。ちなみに長嶋さん誕生日は2月20日なので公式戦でのホームランは不可能というわけだ。

なにはともあれ、来週の金曜日、今シーズンのプロ野球開幕!

3月19日(月)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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