センバツ注目~千葉の二刀流・大谷とは?

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大谷拓海 中央学院 第90回 選抜 高校野球 甲子園 練習

【第90回選抜高校野球甲子園練習】中央学院・大谷拓海=2018年3月19日甲子園球場 写真提供:産経新聞社

いよいよ明日金曜日から開幕する、春のセンバツ高校野球。今年のセンバツは、第90回記念大会ということで、出場枠が例年より4校増え、全国から36校が出場します。注目は、今回初めて導入されるタイブレーク制や、大阪桐蔭高校が史上3校目の「センバツ連覇」を達成できるかですが、今回、甲子園初出場ながら楽しみな選手も現れました。

打っては、高校通算25本のホームランを記録。投げては、最速145キロの「二刀流」。しかも苗字が「大谷」ということで注目されている、千葉県・中央学院高校のエースで四番、大谷拓海選手・17歳です。

大谷選手は千葉県印西市出身。小学2年のときに野球を始め、中学時代はシニアリーグで活躍。「目指すはプロ野球選手」ということで、千葉の強豪校、中央学院高校に進学します。

入学後、そのバッティングセンスを買われ、すぐに外野のレギュラーに抜擢。1年生の秋からピッチャーに挑戦すると、こちらでも才能を発揮し、秋季関東大会の初戦で9回ツーアウトまでノーヒットピッチングを披露。1安打完封勝利を挙げ、「千葉の二刀流・大谷」として注目を浴びました。

ところが2年生になると、ピッチングが不調に陥り、苦しい日々が続きました。この時期、ショートに廻ることも多かった大谷選手。守備範囲の広いショートを守るうちに「足の運び方」を覚え、ピッチャーのときの体重移動がスムーズに。おかげで、以前よりも伸びのあるストレートを投げられるようになったのです。まさに「ケガの功名」でした。

ピッチャーとして一皮むけた大谷選手は、秋の関東大会で見事に優勝。センバツへの切符をつかみ獲ったのです。

また、バッティングの才能にもますます磨きが掛かっています。昨年11月に行われた明治神宮大会、準々決勝の明徳義塾高校戦に出場した大谷選手は、8回、左バッターにもかかわらず、レフトスタンドに特大のツーランホームランを叩き込み、「逆方向にあれだけ飛ばせるのは大したもの」と、ネット裏に詰めかけたプロのスカウトたちを唸らせました。

この神宮大会、ピッチャーとしては5点を奪われ、敗れてしまいましたが、それだけに、大谷投手はリベンジに燃えています。

その執念もあってか、抽選の結果、中央学院の初戦の相手は明徳義塾に決定。(大会3日目に第1試合で対戦)。お返しをするチャンスが巡ってきました。

今回、大谷選手のセンバツでの目標は、ピッチャーとして

「150キロ台のボールを投げること」

そして、バッターとして

「広い甲子園で、特大のホームランを打つこと」

チームとしては、明徳を倒し、もちろん優勝です。

メジャーの大谷も楽しみですが、その前に「千葉の二刀流・大谷」にもぜひ注目してみてください。

3月22日 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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