4月25日　FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ！④

キーワードは「経済情勢報告」
7：27～教えて！ニュースキーワード：コメンテーター高橋洋一（数量政策学者）

財務省が「景気回復」との報告

財務省は昨日行われた全国財務局長会議で、4月の経済情勢報告をまとめた。直近3ヶ月の地域の景気動向に関する報告書で、財務省は全国景気の総括判断を「回復している」として前回1月から据え置いた。地域別では四国と福岡の判断を上方修正した。

飯田）足元の経済がどうなっているのか、全国の11地域の財務局などが個人消費や企業収益を調査して取りまとめたものということで、これを見ると景気が良いように見えます。

高橋）良いんじゃないですか。賃金も上がりつつあるし、それが消費の方にも回りつつあるというので、経済を考えると悪い話ではないですよね。失業率もかなり低くなっています。

飯田）2.5％前後ですよね。

高橋）そうなると賃金が上がると言っていたのだけれど、予想通り上がっているでしょう。だから景気は悪くないですよ。地域を見ても上がっているのを見ると四国とか福岡でしょう？　徐々に地方も上がりつつあるので、最初は東京ではないかと言っていたのが地方に広がりつつあって、全国的に良くなったっていうことだと思います。

飯田）これから先、賃金の上がり方が正社員も含めてどこまでいくのか。

高橋）ある新聞社の調査では3％近いですよね。3％か4％上がっても不思議じゃない。人手不足になると背に腹が代えられなくなって賃金が上がるのですよ。経営者は嫌ですけどね、働いている人にとっては良い話ですよ。それで失業率が下がるとうちの大学も就職率が上がってけっこうな話であります。大学の先生としては就職率が上がるのは良い、それで最近は給料も高いので非常にけっこうですね。就職できて給料も高いのであればいいじゃないですか。
学生のときだと就職できるかどうかが最大の問題。就職できたら給料が高いかが次の問題なので、いまは良いですよ。

飯田）給料が上がって物価が上がっていないので、これは暮らし向きとしては非常に良いわけですね。でも物価もそろそろ上がる。

高橋）最初は賃金が上がるよりも物価が上がることが多いですけれどもね。そのうち逆転しますから。

飯田）それから先は賃金と物価の追いかけっこ。

高橋）同じような形で上がっていくと思いますね。物価も1％くらい上がっているでしょう？　だから賃金も上がる。賃金も上がると物価も上がりだすという感じになると思いますけどね、いまの状況が続けば。これで政策が途切れたりするとダメですけどね。

飯田浩司のOK! Cozy up！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00