卓球・早田ひな 女子高生トリオの最終兵器
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【卓球全日本選手権 5日目】女子シングルスの6回戦で敗れた早田ひな=2018年1月19日、東京体育館 写真提供:産経新聞社
明後日の日曜日、スウェーデンで開幕する卓球の世界選手権団体戦。日本女子代表は、1971年の名古屋大会以来、47年ぶりとなる金メダルを狙います。その鍵を握るのが、2000年=ミレニアム生まれの「みう」「みま」「ひな」の3選手です。
その中でも注目される早田ひな選手。少し前までは、平野、伊藤の陰に隠れていましたが、ここ1、2年で急成長、2人と肩を並べる選手となりました。
早田は、福岡県北九州市出身。現在は、地元の高校に通う3年生、17歳です。最新の世界ランクは、18位。身長166センチという大型のサウスポーで、その恵まれた体格から放たれる豪快なショットを武器に、海外の選手に対しても打ち負けない強さを持っています。日本の女子選手に少ない、卓球台から距離をとって戦う、スケールの大きいプレースタイルが特徴です。
4歳の時、姉が通う地元の卓球場に一緒に付いて行ったことがきっかけで卓球を始めました。その後メキメキと頭角を現し、中学1、2年で全国中学大会を連覇。高校1年の時には、全国高校総体女子シングルスで優勝しました。輝かしい戦績を誇りますが、世界の舞台で先に活躍したのは、伊藤、平野の2人。リオ・オリンピックでは伊藤が団体銅メダルを獲得。卓球女子ワールドカップでは平野が史上最年少で優勝という快挙を遂げました。そんな2人の背中を追い続けた早田が一躍脚光を浴びたのは、去年の卓球世界選手権です。
伊藤とペアを結成してわずか4か月ながら快進撃を続け、日本勢で16年ぶりとなる銅メダルを獲得。「みまひな」ペアは、大ブレークしました。その後、試合を重ねるごとに、「みまひな」のコンビネーションは高まり、去年11月のワールドツアー・スウェーデンオープンでは、当時世界ランク1・2位の中国ペアに勝利し優勝、さらに今年2月のドイツ・オープンでは、決勝で韓国ペアを破り優勝と、まさに絶好調です。
今回、団体戦では初の世界卓球出場となる早田は、
「チーム一丸となって金メダルを狙えるように頑張っていきたい」
と目標を語りました。黄金世代のダブルスのスペシャリスト・早田ひなに期待しましょう!
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