女子プロゴルフ・鈴木愛 家族への恩返しで賞金女王に
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いよいよ今日から開幕する、2018年の日本女子プロゴルフツアーのメジャー第1戦、「ワールドレディース・サロンパスカップ」。毎年、ゴールデンウィーク中に茨城で開催され、大勢のギャラリーが集まる人気の大会ですが、ファンが注目するのは、去年この大会を制した韓国の賞金女王、キム・ハヌル選手と、日本の賞金女王・鈴木愛選手の「日韓クイーン対決」です。ここ数年、日本の国内ツアーの賞金女王の座は、イ・ボミ選手ら韓国の女子プロにさらわれていましたが、鈴木選手は去年、キム・ハヌル選手との賞金争いに勝ち、初の賞金女王に。4年ぶりに、日本人選手がクイーンの座を奪還したのです。
鈴木選手は1994年、徳島県生まれの23歳。両親と、姉・妹・弟の6人家族で育ち、宮里藍選手に憧れて、小学5年生のときに競技を始めました。
「私、意識しなくても、プレー内容を詳細に記憶できるんです」
という鈴木選手。そんな特殊な才能もあって、中学3年生のとき四国女子アマチュア選手権で優勝。「ゴルフ部を作るので、1期生になりませんか?」と誘われ、鳥取の倉吉北高校に進学しました。しかし、寮生活になじめず、ストレスを抱えた鈴木選手の姿を見て、ご両親はなんと、三代続いていた家業の材木店をたたむことを決意。一家全員で、鳥取に引っ越してきたのです。
指導役の高校のコーチが突然辞めたときは、代わってお父さんが指導。お母さんが運転する車で全国の試合に遠征し、腕を磨きました。そんな家族に、「早く恩返しがしたい」と猛練習に励んだ鈴木選手。2013年、高校卒業後すぐにプロテストに合格。翌年には20歳でツアー初優勝を果たし、去年は2つの大会で優勝。わずか4年で賞金女王に輝きました。
「こんなに早く獲れるとは思っていなかった。2018年も続けて成績が残せれば、本物になれる」
と語っていた鈴木選手。プロは結果がすべて。海外勢に勝つには誰にも負けない練習量をこなすしかない、と、毎日、日没まで居残って猛特訓。コーチを付けずに自分で考え、創意工夫を重ねた結果が、栄冠につながりました。今年は真価を問われるシーズン。初戦は何としても、ものにしておきたいところ。今日からの「若き女王の戦い」に注目です!
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