またアン・シネがやってきた!女子ゴルファーとミニスカートの“ただならぬ”関係【ひでたけのやじうま好奇心】

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アン・シネ

アディダスのミニスカートを華麗に着こなすアン・シネ / 女子ゴルフ 大東建託・いい部屋ネットレディスゴルフ 2日目 78位タイで予選落ちしたアン・シネ 13H=鳴沢GC 2017年7月28日 写真提供:産経新聞社

「セクシークイーン」が、こんどは夏の軽井沢に上陸!
11日に開幕する国内女子ゴルフツアー「軽井沢72(セブンツー)トーナメント」に、韓国の“セクシー・クイーン”アン・シネ選手が、主催者推薦枠で出場します。
まぁ~~アン・シネが出るのと出ないのとじゃ観客動員も段違いってわけで…主催者サイドとしましては「推薦して出てくれるのならばゼヒゼヒ!」といったところでしょう。

言うまでもなくアン・シネが注目されている一番のポイントはそのセクシー過ぎるファッションでして…5月の日本デビュー戦では某スポーツ紙が、興奮気味に、こう報じました。

「アン・シネ 華麗に日本デビュー 膝上30センチ! セクシークイーンに大フィーバー」

続く日本でのツアーでは、別のスポーツ紙がこんな記事を…。

「膝上30センチのミニスカートで話題沸騰中の「セクシークイーン」こと韓国のアン・シネ(26)。この日はまさかの上下紺色の長袖、長ズボンでコースに現れた。」

…ギャラリーのオジさんたちの溜息が聞こえてきそうです。ところが… この記事は、こう続くんです。

「(アン・シネは)第1ラウンド前半を終えてクラブハウスに戻ると、白の半袖シャツと水色のミニスカにチェンジした。ラウンド途中に全身を着替えるのは、異例のことだ。」

…もはやゴルフそのものとは、全く関係がなくなってます。
ゴルフというスポーツで、ここまでミニスカートがクローズアップされたのは、実に久しぶりのこと!

そこで今日は「女子ゴルファーとミニスカートの関係性」について、ちょいとマジメに(?)考察してみることといたしましょう。

 

■なぜ韓国の女子ゴルファーにはミニスカートの選手が多いのか?

実は2、3年前あたりから、韓国のゴルフ界ではアン・シネだけではなく、オシャレで可愛いミニスカートでプレーする選手が激増しているのだそうです。
その背景には…ズバリ、女子ゴルフ王国「韓国のゴルフウェア事情」が絡んでいると言われています。
いま、韓国国内のゴルフウェア市場は非常に活況を呈しておりまして、右肩上がりに急成長中!
2010年は「1兆5000億ウォン」(約1500億円)規模だったのですが、2015年にはたった5年で倍の「3兆ウォン」(約3000億円)に膨れ上がったのだそうです。
中でも主力はミニスカートに代表される、可愛くてオシャレな女子のウェア。

miic

韓国ゴルフウェア専門ショップ / 韓国女性服のオンラインショップ[miic]より

有名選手が着ているゴルフウェアは確実に売れるのだそうで、ブランド側も力を入れずにはいられません。
例えばアン・シネは「アディダス・コリア」と契約しているのですが…その人気たるや凄まじく、彼女が着たウェアは次の日にはもう品切れになるほどだと言われているんです。
彼女は今年4月、アディダスの三本線が入った超ミニスカート姿でプレーして話題になりました。
コレも、売れに売れたのだそうですよ!

さらに、韓国の女子ゴルファーにミニスカートが流行している理由が、もうひとつ。
いま、韓国女子ゴルフ界は世代交代期を迎えていて、中心となるのは20代中盤の若い選手ばかり。
ファッションで目立った方がスポンサー獲得にもつながるし、企業主催のコンペでも喜ばれる…という思惑もあると言われているんです。

 

■プレーよりも美貌とファッションで稼いだ「元祖セクシークイーン」とは?

さて…アン・シネよりも遥か昔、ミニスカート姿でゴルフ界に衝撃をもたらした「元祖セクシークイーン」がいたのをご存じでしょうか?
人呼んで「フェアウェイの妖精」。
その名は…そう、懐かしの「ローラ・ボー」です!

ローラ・ボー

女子ゴルフ 第1回ワールドレディスゴルフトーナメント 最終日 ローラ・ボー 写真提供:産経新聞社

1973年、ローラ・ボーは、まさに鳴り物入りで日本にやってきました。
当時の日本は、ジャンボ尾崎の登場で、空前のゴルフブームを迎えていたのですが…このブームに拍車をかけたのが、金髪・ミニスカートのローラ・ボー。
「フェアウェイの妖精」というニックネームは、札幌五輪のアイドル“銀盤の妖精”ジャネット・リンの向こうを張って名付けられた、とも言われています。

カメラマンは、臆面もなく、全員が「超ローアングル」でローラ・ボーを“激写”したものです。
とくに、ティグラウンドが高い某名門ゴルフコースには、カメラマンが門前市をなしたそうですよ。
さらに、ローラ・ボーといえば忘れてはならないのが「ゴルフ・ダイジェストのローラカレンダー」。
このカレンダー、ローラ・ボーが30歳を迎えた頃までずっと売られていたのですが、毎年バカ売れ。
ゴルフ・ダイジェスト社は「ローラ・ボーのカレンダーでビルを建てた」と言われたものです。(62歳となった今でも美貌は健在ということです。)

 

■ミニスカートでフィールドを闊歩した「日本人女子ゴルファー」とは?

では、もっとも早い時期に、ミニスカートを颯爽と着こなした日本人女子ゴルファーとはだれでしょうか?
それは…“世界のチャコ”と呼ばれた、樋口久子さんです!(現在は日本女子プロゴルフ協会相談役。)

樋口久子

ゴルフ、樋口久子の華麗なショット 写真提供:産経新聞社

樋口さんといえば男子と女子をあわせ、ただひとり、メジャー大会を制したトッププロです。
樋口さんは1967年、第1回女子プロテストでトップ合格した「女子プロ1期生」でした。
なにしろ、まだ日本ではひとりも先輩女子ゴルファーがいなかった…。
で、樋口さんは、まずアメリカにいって、アメリカツアーに参戦したんです。
ここで樋口さんがいちばん驚いたのが、「レディースの服を売っている」ということ!
(当時の日本の女子選手たちはプロアマ問わず「小柄な男性用の服」を着ていたんです。)
そこで樋口さんは、ゴルフ用品の小物や帽子、可愛い靴下…そして「ミニスカートのゴルフウェア」を、いち早く、日本に持ち込んだんです!

1977年には、華麗なミニスカート姿で、メジャー大会「全米女子プロ」を制しました。
ファッショナブルな女子ゴルフ…。その原点が、樋口さんだったというわけなんです。

樋口久子

女子ゴルフ 日本女子プロゴルフ選手権で初優勝をした樋口久子=昭和43年12月 写真提供:産経新聞社

樋口さんご自身が、ファッションリーダーだったせいでしょうか。
ゴルフ協会の要職にありますが、現在のミニスカートブームに目を細めることはあっても、眉をひそめることはありません。
プロは魅せることも大事…ということを一番わかっているのが、オシャレな樋口さんだったんです!

 

ちなみに先ごろ発売された『週刊パーゴルフ』では、現在のミニスカートブームを、こう評しています。

「ミニスカ百花繚乱の時代到来!」

アン・シネだけじゃありません。金田久美子選手、木戸愛選手、香妻琴乃選手、エトセトラ、エトセトラ…。
確かに今はミニスカートを愛用している日本人選手も増えてきました!
男子ゴルフよりも試合数が増え、絶好調の女子ゴルフ。ファッションもプロとして大事です!

アン・シネ イ・ボミ 金田久美子

国内女子ゴルフメジャー第1戦 女子ゴルフ ワールドレディス サロンパス杯 最終日 1Hで、談笑するアン・シネ、イ・ボミ、金田久美子(左から)=茨城GC西C 写真提供:産経新聞社

8月9日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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