コレクターになったきっかけは学生時代のオーストリア留学

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4月30日放送 ゲスト:横浜ブリキのおもちゃ博物館館長 北原照久 第1回

コレクターになったきっかけは学生時代のオーストリア留学

ブリキおもちゃコレクターの第一人者!「なんでも鑑定団」でもお馴染み! 数多くのおもちゃを収集し、全国各地の常設博物館などで展示。コレクションをモチーフにしたオリジナルのおもちゃも販売。


京橋エドグランや横浜など、7箇所でおもちゃを常設展示している

黒木)毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、今週のゲストは横浜ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久さんです。
北原さんは、ブリキのおもちゃコレクターの第1人者で、「なんでも鑑定団」でもおなじみでいらっしゃいます。

北原)「なんでも鑑定団」は4月で25年ですからね。4半世紀です。

黒木)長寿番組になりましたね……いろいろなおもちゃが出てきますが、コレクションが常設展示されている場所というのは、どれくらいあるのですか?

北原)いまは7箇所あります。最初にできたのが、横浜の山手にあるおもちゃ博物館ですね。それが32年前。あとは箱根、10年になる河口湖、ギャラリーですが、羽田第1ターミナル。あとは再開発で完成した京橋エドグランのビルの地下に展示してあります。

コレクターになったきっかけは学生時代のオーストリア留学

きっかけは学生時代のオーストリア留学

黒木)そういったおもちゃのコレクション。始めたきっかけがスキー留学先のヨーロッパだとか。

北原)僕の実家はスキー専門店です。いま京橋エドグランという建物がある、そこが生まれ育った場所です。父の代から、スポーツ店をやっていて。大学時代、学生運動が激しかった時期だったので、授業がまったく無かった。それで1年間オーストリアのインスブルクに留学しました。

黒木)スキーの勉強に?

北原)スキーの勉強に行ったのですが、向こうの人の暮らしぶりを見たとき、ものを大切にして、とにかく暮らしを楽しんでいる。「ものと人の関係」がとてもいい。僕もこういう、好きなものに囲まれた生活がしたいと思ったんです。時計とか、鍋とか。


最初のコレクションは粗大ごみ置き場から拾った掛け時計

黒木)そこからおもちゃコレクターになった理由は?

北原)実は、帰国したときに拾った柱時計が、コレクション第1号です。

黒木)拾った?

北原)いまはあまり無いですが、昔は月に1、2回粗大ゴミの日があって。不要品の大きな家具とかトランクなどを捨てる日があって。そこに時計が捨ててあったのです。そのとき「ヨーロッパならこんなの絶対捨てないよね」と思い、それを拾った。最初は動きませんでしたが油を差したら復活しました。自分で命を吹き込んだみたいで、とても嬉しかったですね。それがコレクション第1号。そこから熱しやすく冷めにくい、とてもいい性格で、50年間ずっとコレクションをやりっぱなしです。

黒木)時計を拾ったのが、コレクションのきっかけ。それからは、自分の気を引くいいものがあったら、集めていく。

コレクターになったきっかけは学生時代のオーストリア留学

琴線に触れたものを選んでいる

北原)そうです。よく基準を聞かれますが、琴線に触れたもの。「いいな、飾りたいな。そばにあったら居心地いいだろうな」と、それだけなんです。
矢野さんというデザイナーがいまして、ある日彼のコレクションしているブリキのおもちゃがインテリア雑誌に掲載されていたのです。デザイナーなので、部屋もオシャレ。それを見たときに、「子供のときにときめいたものを、こんなにたくさん飾っている人がいるんだ!」と感動しましたね。

黒木)それで自分もブリキのおもちゃを集めようと?

北原)そうです。編集部に電話して紹介してもらいました。

黒木)積極的ですね。

北原)実際に会ったら、とてもいい人で、いまでは大親友です。彼と出会ったことが、おもちゃ集めのきっかけですね。

黒木)ヨーロッパに行ったとき、ものを大切にする、人とものとの繋がり、絆みたいなものを「いいなぁ」と思われたのが始まり、ということですね。

コレクターになったきっかけは学生時代のオーストリア留学

北原照久(きたはら・てるひさ)/ 横浜ブリキのおもちゃ博物館・館長 / 株式会社トーイズ代表取締役/株式会社トイズプランニング代表取締役

1948年 東京都中央区京橋生まれ。
ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている。
大学時代にスキー留学したヨーロッパで、ものを大切にする人たちの文化に触れ、古い時計や生活骨董、ポスター等の収集を始める。
その後、知り合いのデザイナーの家で、インテリアとして飾られていたブリキのおもちゃに出会い、興味を持ち収集を始める。地方の玩具店などに眠っていたブリキのおもちゃを精力的に収集。
1986年4月、横浜に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。
平成15年11月より6年間、フロリダディズニーワールドにて、「Tin Toy Stories Made in Japan」のイベントを開催。
横浜市の「横浜ブリキのおもちゃ博物館」をはじめ、「北原コレクションエアポートギャラリー」「河口湖 北原ミュージアム“Happy Days"」「箱根北原おもちゃミュージアム」「北原コレクションミュージアム」「ザ・ミュージアム MATSUSHIMA」、「京橋エドグラン」などで常設コレクションを展示中。
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演するほか、
ラジオ、CM、各地での講演会等でも活躍中!

(2018年4月30日放送分より)

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