名作野球マンガ「キャプテン」が復活した理由とは?
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「箱崎みどり夕暮れWONDER4」(5月11日放送)では、野球マンガ「キャプテン」のエピソードを紹介した。
野球やサッカーをはじめ、ありとあらゆる競技が描かれているスポーツ漫画。
アメリカンコミックにはスポーツを扱った作品が少なく、日本の漫画の特徴でもあるそうです。スポーツ漫画と言えば1960年代から1970年代の日本の高度経済成長期に、人気を獲得、確立したジャンル、スポーツ根性もの。「欧米諸国に追いつき追い越せ」という価値観と一致した…という見方もあるそうですが、そんな1970年代に「月刊少年ジャンプ」で連載されたのが野球マンガの「キャプテン」です。
主人公の谷口タカオをはじめ、等身大のキャラクターがコツコツと努力を重ね、仲間とともに成長する姿を描き、人気を博しました。スピンオフとして描かれた「プレイボール」も含め、2つの作品には、イチロー選手をはじめ、多くのプロ野球選手に愛読者がいます。
そんな「キャプテン」と「プレイボール」ですが、作者のちばあきおさんが体調を崩したことから、連載は中断。復帰を期待するファンの声も届かず、1984年、ちばさんは41歳でこの世を去り、作品は未完のままとなっていました。
それから30年以上の時を経て、昨年、「プレイボール」の続編が描かれることが発表されました。ペンを取ったのは、「オレはキャプテン」や「グラゼニ」など、漫画家のみならず野球作品の原作でも知られるコージィ城倉(じょうくら)さん。
続編の話が持ち上がったとき、「主人公・谷口の10年後の世界を描こう」などのアイデアも出たそうですが、最終的には、ちばさんが描いたストーリーの続きを描くことに。
コンセプトは「何も足さない、何も引かない」。
「ちば先生が生きていたら、おそらくこんなカンジで描いたのではないだろうか…というテイストを再現してみたい」
と城倉さんは語っています。
あの時と変わらない、素朴な漫画「プレイボール2」。
かつての野球少年が、、、そして未来の野球選手が、、、今も単行本を手に取り、読みふける人が後を絶ちません。
「箱崎みどり夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)