新幹線殺傷事件~事前に防ぐためには
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6/11 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!⑤
3年前に引き続き、またも新幹線で殺傷事件
7:46~ココだけニュース スクープUP!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
新幹線殺傷事件~誰もが遭遇する可能性がある
一昨日土曜の夜、東海道新幹線新大阪行ののぞみ最終列車の車内で、乗客が相次いで刃物で切り付けられ男性1名が死亡、女性2人が怪我をした。2015年6月に、走行中の新幹線の車内で男がガソリンに火をつけた事件以降、JR各社は防犯カメラの設置の強化はしてきたものの、すぐ乗れるという利便性が強みであることから手荷物検査には消極的である。
飯田)これに関してはメールを沢山いただいております。49歳「たもつ」さん、葛飾の主婦の方ですね。「これを機に徹底した安全対策をすることはオリンピックのテロ対策のためにも絶対必要だと思う」。こちらは船橋市の46歳主婦「きょんちゃん」さん「新幹線事件で被害に遭った女性が申し訳ないというコメントをしていますが、悪いのは犯人です。被害に遭った上にこんな気持ちを持って生きていかなければならないなんて、本当に犯人が憎いです」といただいております。新幹線、須田さんもよく乗られますよね。
須田)土曜の最終列車というと満席ですよ。そういう点から考えると、いつ起こってもおかしくはないような環境だと思います。
飯田)そうすると、これをどう安全対策していくかという、前から無理だと言われていた手荷物検査の実施ですが。
須田)安全性を取るのか利便性を取るのかという二者択一になってくるでしょうし、この安全対策、手荷物検査などをやっていくと、今のダイヤ編制では無理でしょう。そのために便数を減らさなければいけないという状況になると、果たして今の運賃が維持できるかという問題にもなってくる。
飯田)まあちょっと早く行くか、あるいは来た人から乗れるような形に、全部自由席にしちゃうとか。
事件を防ぐために何ができるのか
須田)今の新幹線のダイヤ編制を見てみると、ホームに到着してから10分以内、あるいは10分かからないくらいで乗客が下りて、5分前ギリギリになって新たな客が乗車できるという状況ですから。そこで手荷物検査をやるとなるとどうなりますかね。
飯田)あるいは警備体制の部分で、今も警備員さんが巡回しているというのもありますけど、それを増やすとかそのくらいしか対策はないですかね。
須田)あるいは常駐するとかね。
飯田)一車両に一人といった形をつくると。
須田)それくらいは必要になってくるでしょうね。
飯田)そうすると、そのコストを考えるのか、手荷物検査のようなものをつくるのか、という企業側の判断となってくるのですかね。
須田)まあこれはJR東海だけじゃないですよ、JR各社がどういう対応をとってくるのか一つ注目ですね。今の体制では防ぎきれないということが分かったわけですから。
飯田)結局あのときも「防犯カメラをいっぱいつけることで対策しました」と言っていましたけれど、それでどこまで役に立ったかということは検証が必要ですよね。
須田)しかも今回の凶器というのがナタですからね。それを持って入って来られてもみたいなところはあるでしょうから。防犯カメラをつけたところで。
飯田)事前に防ぐということができない限り、いくら防犯カメラをつけたところでという話になってきますよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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