富山交番襲撃~拳銃はなぜ奪われたのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。富山市の交番襲撃事件について解説した。
富山市で交番襲撃、警察官と警備員の2人が死亡
昨日午後、富山市の交番で、刃物を持った男が警察官を刺して拳銃を奪い、近くの小学校で警備員に発砲し2人を死亡させる事件が発生した。逮捕されたのは島津彗大容疑者(21)。駆け付けた警察官によって撃たれ、重傷となっている。
飯田)意識を一時失っていた容疑者ですが、意識は回復したという情報が入ってきております。さまざまな報道がされるなかでは、元自衛官というところを強調するような報道もありましたが、動機等はわかっていないという状況です。
高橋)本当にわからないですね。拳銃を奪おうとしたということですか?
飯田)そのようですね。ナタのような刃物とナイフ、計3本を所持していた。裏口から入って突然警察官を襲って、刺して拳銃を奪ったということです。
高橋)拳銃を奪って、結果的には1人を殺してしまったということですね。
飯田)交番で刃物で刺して拳銃を奪い、100m離れた市立奥田小学校という小学校の付近で、警備員に発砲しました。通報で駆け付けた別の署員が発砲し、男を取り押さえた。まずは殺人未遂容疑で逮捕、殺人容疑でも捜査ということです。
高橋)凄い事件ですね。警官の拳銃を奪うというのは、前もあったような気がします。
飯田)過去にも事件があって、今年4月20日にも豊橋市内の飲食店で喧嘩の対応に当たっていた警察官が、ベルトに入っていた拳銃を男に奪われた。すぐに同僚の警察官が取り戻したということで、男はその場で逮捕されたそうですが……。
高橋)日本は銃がないから、1番手っ取り早いのが警官から奪うということなのでしょうけれども。警官から奪うというのは凄いことをやるな、と思いますね。
飯田)まだ動機がわからないために、なんとも言えないですよね。
高橋)奪っても、弾はそんなにないはずです。
飯田)報道では、5発入っているとあります。
高橋)拳銃を奪うのも、紐がついていたりして結構やりにくいのですよね。
飯田)それも、おいそれとは切れないようになっているようです。
高橋)何があったのか。犯人が撃たれてしまったので、その回復を待たないとわからないでしょうね。
飯田)奪われないように、ベルトの形を変えるだとか、そういう話も出てきています。
高橋)簡単には奪えませんよね。でも、殺されちゃったら奪えますね。
飯田)それも裏口から入って、完全な不意打ちだったということですからね。
難しい再発防止
飯田)富山県警の本部長の方が「奪われて市民に発砲されたのは大変遺憾だ」というコメントを出していますけれども、再発防止と言っても難しいですね。
高橋)交番というのは、入られたら危険ですね。最近はパトカーで回りますよね。その方がたぶん安全ですよね。
飯田)交番にOBの方が入って治安を守っていますけれども、全体的に人数が足りないと、警察の方々を取材すると悲鳴に近いような声も上がっています。
高橋)交番よりも、パトカーで回る方が効率的なのですよね。でも住民感情から見ると、交番があった方が安心でしょうね。
飯田)そこですよね。何かあったときに駆け込める場所があるというのが。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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