ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月22日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。大阪北部地震で起きた高槻市の寿栄小学校のブロック塀倒壊について言及した。
大阪北部地震~一部の被災地でガスの供給が再開
今月18日に発生した大阪北部地震で、11万戸余りでガスの供給が止まっていた大阪の茨木市や高槻市などでは、昨日の夕方までに2万戸余りでガスの供給が再開した。大阪ガスは、残る9万戸の復旧を急ぐことにしている。
飯田)昨日、東京ガスを取材する機会があったのですけれども、東京ガスからもかなり人が行っているということです。全国からも2,000人以上の方が大阪ガスの救援に行っているそうです。宮家さんは地震のときというのは、東京にいらっしゃいましたか?
宮家)はい。
ブロック塀の倒壊については以前から指摘があった
飯田)いきなり緊急地震速報が出て、驚いたわけですけれども。いろいろメールも来ております。松戸市の「玉川学園前」さん18歳の男性「ブロック塀が倒壊した高槻市の小学校は昨日校長が会見しましたが、学校防災委員会にブロック塀の倒壊を既に指摘されていたにもかかわらず、高槻市教育委員会の人間がハンマーを叩いたくらいで安全性に問題はなしと判断した。どう考えてもおかしいと思います」と。これは今日、朝日新聞が一面で伝えています。
宮家)おっしゃる通りです。プロが危ないって言ったものを、なぜ教育委員会の人が叩いてOKと言うのですか? 私には理解できない。いろいろな事情があったのかもしれない、でももしそれが予算の関係とかだとしたら許せないですね。一定以上のものがあったら危険だってわかっていたのでしょう? 将来のことを考えるために、しっかりと責任関係を調べるべきだと思います。
飯田)総理も昨日、緊急の点検と再発の防止というところをまず記者団に語ってきたわけですけれども、ブロック塀って確かにいろいろなところで見ますよね。
宮家)鉄筋を入れて補強するというのは大変で、全部やり直すと費用がかかるのもわかります。じゃあ人命とどっちが大事かと考えたときに、規模が大きくなるほど被害も大きいわけですから、この機会を逃してはいけないと思います。
飯田)非常にやるせない気持ちになるのが、1978年に宮城県沖地震があって、ブロック塀の危険性というのはあの当時から言われていたのですよね。
宮家)なかなか普通じゃ倒れないからいいだろうと思うかもしれないけれど、ある程度の可能性には備えなくてはいけないですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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