参議院選~定数を増やすよりもすべきことがある

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月18日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。自民党の参院の定数を6増やすという公職選挙法改正案について解説した。

参議院選~「定数6増」衆院特別委員会で可決

参議院選挙の1票の格差を是正するため、定数を6増やすなどとした自民党の公職選挙法改正案が、昨日衆議院の特別委員会で自民公明両党の賛成多数で可決された。与党は今日18日の衆議院本会議での成立を目指している。

飯田)昨日は特別委員会理事会で採決を提案しましたが、野党は同意せず、ただ裁決が行われたというところで、野党は怒っている。これについてはいろいろメールもいただいています。63歳無職の横浜神奈川区の方。「参院定数6増の議論よりも、任意性がきちんと機能するような議論も大切だと思うのですが」といただいています。

高橋)任意性がね。そもそも参院の役割りということで、もう少しスリム化するというのが自民党の主張でした。そこからすると、この6増というのは、違和感のある提案であるのは間違いないですけどね。格差是正と言うのならばその答えは6増ではないですよね。そこは安易に自民党がやってしまったので、野党は反発しているということですね。

参議院はスリム化して特色を出すべき

飯田)特に特定枠というのを設けて、ある意味大きな政党であれば間違い無く通るという枠を作るということです。

高橋)そうですね。参議院は専門性を高めるということで、もう少しスリム化しても良いというのが一般的な議論だと思います。どんどん数増やしますと、衆議院との差が分からなくなるし、似たような人が出てきちゃいますから。そこはやるべきなのですが、そこまで自民党内でできなかったという情けないような結果が出ています。

飯田)これは憲法改正にも絡む話になるかと思いますが、参議院の方は地方の代表というか、地方の声もきちんと反映させるべきだということもあって、1票の格差の呪縛から解き放たれた形で、例えばアメリカの上院のように1州1人とすることも考えられますよね。

高橋)そう、割り切ってね。判決例などが出ているから、仕方なくやったことですが、内容的には私もちょっと疑問ですね。特色持たせるのであれば、いま言ったような地方代表みたいな手もあると思います。知事と兼任をさせるとか。ただ、時間が無くてそこまで議論ができないのですよ。

3年間でまともな議論ができなくなっている参議院

飯田)結局、来年の参院選を見据えながらということですか。

高橋)参院選は3年に1回ですからね。その間にまともな議論ができなくなっているということだと思います。この辺り憲法でやったら面白いますけどね。

飯田)現状はその憲法に規定があるだけに、1票の格差を是正しなくてはいけないということになる。

高橋)だから憲法直して、地方代表だと割り切って、後は知事さんが参加してオッケーですと言ってしまえば、面白くなるのですけどね。

飯田)現場の政策も知っている人たちが、現場に即した議論ができる。

高橋)それで国のレベルにも意見が言えますし。

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