参院定数問題~衆参セットの改革として議論すべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月28日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。参議院の定数増の問題から、日本維新の会や国会改革の話へと発展させて解説した。

片山 虎之助 日本 維新 の会 党首 討論

政治 党首討論(国家基本政策委員会合同審査会)に臨む日本維新の会・片山虎之助共同代表=2018年6月27日午後、国会・参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社

党首討論~維新・片山代表「定数増しなくても参議院の1票の格差是正はできる」と主張

昨日行われた党首討論で、参議院の定数を6議席増やす、自民党提出の公職選挙法改正案に関連して、日本維新の会の片山虎之助共同代表は「定数を増やさなくても参議院の1票の格差は是正できる」と発言。一方、安倍総理は「さまざまな批判があるのは承知しているが、提出させていただいた」と強調し、提出に向けて協力を求めた。

飯田)これに関しては、「自民党の1党他弱のなかでの驕りでは?」とか、「これで公認漏れする人の救済なのでは?」という声も出ていますが。

鈴木)選挙制度は我々国民の基本のことですから。国会は僕ら国民全員のものですが、「国民がずっと国会に行っている時間はないので、代わりに行ってください」ということで選ばれる。これが衆議院議員です。そして参議院は、もう少し広い視野でそれをやってもらう、ということですよね。
つまり、この「定数」というのは僕らの問題です。参政権の問題です。

現状だけでなく今後減少する人口の中で1県1人は成立するのか?

飯田)主権の行使の問題ですよね。

鈴木)そうです。議論が必要です。
この党首討論のなかで、片山さんが取り上げましたよね。維新の会は非野党という立場でやっているし存在感はあるけれど、選挙で少し数を減らしたりしていて、「いまどうしているの?」という声もあります。
だけど、これは非常に「らしい」と思います。維新は基本的に大阪の維新からスタートしましたが、ここが最初に掲げたのは、「日本の統治の仕組みを変えるべきではないか」です。これからの時代、大阪都構想もその1つですが、彼らが言いだしていた1番最初はやはり、「日本の統治はこのままでいいのか」で、具体的には「人口や財政が厳しくなっているなか、47都道府県の下に市町村がぶら下がるのでいいのか?」と。そういうものを提起していました。そういうバックボーンのなかで、いわゆる定数問題を取り上げた。それから、維新は意外と身を切る改革を自分たちでやっているのです。片山さんは、参議院となるとご自身の問題になります。でも、その部分を増やさなくても、身を切ってでも考え方をしっかりやっていこうとアピールした。党首討論のテーマとして、こういうのはいいテーマだと思います。
問題は統治の仕組みです。安倍さんは「1県に1人」と言いましたが、そもそもこれから人口が減少するなかで、「1県」が成立するかどうか。こういうこともセットで選挙制度を考えないと。いまの状況下で考えて、また「憲法違反だ」となったときにまたやり直すのか。選挙制度がどんどん定数が変わるのは良くない。もう少し統治の仕組みも含め、ある意味道州制みたいなこともひっくるめた議論のなかで、もう1度議論し直すのが必要だと思います。

飯田)選挙の選出基盤として、道州制の議論がある。一方で、参院は「現状では衆議院のカーボンコピーじゃないか」みたいな話もある。ここは元々、良識の府と言われていたところですよね。

鈴木)だから、参議院改革とか国会改革と言ってもいい衆参改革。こういうのを全部セットで議論するいいチャンスです。でも、目先の数のところだけで議論するとこういうことになってしまう。「どう見ても自民党の現職を守るためじゃないか」と見られても仕方がない。だから、その辺のセットの議論が必要だし、そのためには時間が必要です。
だから、来年の参議院選挙とか戦略的なところもあるでしょうけど、時間をかけて、全体の話もセットでやるべきだと思います。

飯田)これはそういう大きな枠組みの話は、個々の委員会でやるというより、ああいう党首討論のような場で、もっと時間をかけてやるべきですね。

鈴木)そう思います。だからこそ、片山さんが短い時間だけど、この問題1点に絞った。これは昨日の党首討論のなかで、1番中身のあるやり取りだった気もします。

2021年をめどに小泉進次郎氏は国会改革を決起すると言われている

飯田)確かに、あまり新聞などで朝刊を見ていると取り上げられていないですが、ここの話は本当に国の根幹に関わるような、大きないい話ですね。

鈴木)その通りですよ。選挙制度というのは、冒頭で言いましたが、実は私たちの問題なのです。私たちが政治参加する仕組みの問題だから。

飯田)これ、小泉進次郎さんなどが、党首討論改革という意味で、「夜にやったらいいのでは」とか、言っていますね。「そうすれば、お茶の間でみんな見られるのでは」と。どうですか?

鈴木)正しいと思います。彼は国会の、いまの硬直状態を変えたいというのもあるし、小泉進次郎論で行くと、スピードが速まっている気がします。近い人たちも言いますが、「いずれ自分たちの時代だ」「それは決して甘くない厳しい時代だ」と。「そこに向かって、経済や社会保障も含めた国会改革を提言していくんだ!」と。2021年くらいをめどに決起するような流れ。そのスピードを少し速めているのではないかな。だから、国会改革を最近言いだしているのも、その1つ。下手をすると今度の総裁選で、ご自身が出ることはないと思うけど、自分たちがまとめた国会改革案を掲げ、「これに賛成か反対か、意見を聞いた上で、私は総裁を誰にするか選びます」と突きつけ方をするのでは、と見る人もいます。本当に自民党内でこういう動きが出て欲しいけど、ちょっと進次郎氏はその辺をやるのでは、という話があります。

飯田)そうすると議論が活性化しますね。

鈴木)ああいう人気がある人が率先して国会改革をするということは活性化しますね。選挙制度も当然テーマの1つに掲げて欲しいと思います。

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