拉致問題解決には北朝鮮への経済的圧力だけではダメ

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月2日放送)に自民党参議院議員の青山繁晴が出演。北朝鮮の拉致問題がなぜ解決できないのかについて、解説した。

拉致が繰り返された理由~憲法に自国民を守る定めがなかったのが根幹

飯田)拉致についていろいろなメールが来ています。代表して、上尾市にお住まいの匿名の方。「拉致問題はもう限界です。横田さんら大勢の方々、家族の方々、年齢的にも大変になってきました。元気なうちに、家族の元へ返してあげて欲しいです。もちろん、全員。なぜできないのか、疑問です」と。

青山)「拉致被害者をどうして取り返せないか?」は、本当は「なぜ拉致が起きたのか」というところから理解すべきです。国民を何人奪っても誰も取り返しに来ない国は、国連加盟国だけで193ヵ国ありますが、日本だけです。「国」というものは全部合わせると240くらいあります。僕も全部ではありませんが、多くの国を回りました。国民が拉致されて、しかも拉致した側が2002年9月に認めている。16年前です。横田めぐみさんは当時13歳で拉致されたのだから、30代でした。30代で人生をやり直すのと、いま53歳で帰国するのと、まったく違いますよね。そういうのを考えると、憲法に国民を守る定めがなくて、アメリカに守ってもらおうという発想だったのが根幹です。

拉致問題解決には北朝鮮への経済的圧力だけではダメ

拉致被害者に帰ってきて欲しい~国民全員で一致している認識

青山)横田早紀江さんなども「憲法改正が拉致事件解決につながる」と仰っていますから。まさか、「拉致被害者が帰って来なくてもいい」と思う人はいかなる国会議員にもいらっしゃらないし、国民にもいないと思いますから、まさしく一致できる点です。
僕と幼稚園が同じ拉致被害者の有本恵子さんのご両親も、とうとう90代になってしまいました。お母さんは外に出られない。お父さんは、僕の講演会に来てくださいます。水面下で、安倍総理は「いま世界中で最も北朝鮮を知っている人の1人」として、交渉しています。
もういましかないです。「話し合って、話し合って、駄目だったら自衛隊が取り返しに行きますよ!」と言ったら、戦争になるのではなく、北朝鮮は初めて返してくれるのです。

飯田)「圧力をかけることで効いてくる」は、トランプさんがあれだけ空母艦隊を動かしていて、分かりますよね。

青山)圧力も経済だけでは駄目です。北朝鮮は核技術も売っているのですから、ちゃんとお金は入ってきている。「取り返しに行きますよ」という圧力は必要です。

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