「草野満代 夕暮れWONDER4」（8月7日放送）に、レイ法律事務所 統括パートナー・河西邦剛弁護士が出演し、『これって違法行為なの？ギリギリセーフ！？教えて！身近な法律！』を解説した。

河西）例えば…コンビニで「あっ。おつりがちょっと多い！」って気づくことありますよね？これ、もちろんもらってしまうのは違法なんですけど、レジの時点で気が付く場合と、家に帰ってから気付く場合、どちらが罪が重いと思います？？

草野）レジですか？その場で、おつりが多いことがわかってても、黙ってもらっちゃうってことですもんね。

河西）草野さん・・・大正解です！レジで気が付いていても、そのままもらってしまうのは、詐欺の一種になり、10年以下の懲役なんてことにも。また、家に帰ってから気が付いたけど届け出ない場合には横領罪といって5年以下の懲役になっちゃう可能性があります。

草野）どちらも罪なんですけど、レジの時点で気が付いた方が、罪は重いということですね。

河西）ちなみに…前を歩いている人がお財布を落としたのを見たけど、すっごく急いでいる、ごめん！見てみぬふりする！…これって違法だと思いますか？

草野）それはさすがに罪にならないんじゃないかなぁ。

河西）・・・正解です！財布落としたということに気が付いたけど見ぬふりは罪になりません。ですが仮に、警察に「あとで警察に届けよう」と思っていたけれど、結局、もっていかなかったという場合には遺失物横領という罪になり、１年以下の懲役になるかもしれません。

草野）なるほど。じゃあ見て見ぬふりをするか、すぐに届けるかってことですね。

■知っていると得する法律

河西）この夏、すごく暑いですよね。クーラーの故障なんかもあるかもしれませんが、たとえば保証期間中の電化製品の故障。保証書があれば無償修理なのに…でも、保証書がない！これって有償修理になってしまうのか？草野さん、どう思います？

草野）保証書がないと証明できないから、無理なんじゃないですか？

河西）法律上は、保証書がなくても、無償修理が受けられる場合があるんですね。というのも、最近はポイントカードなどから購入履歴を立証することができる場合があるんですね。その場合は、保証書がなくても無料修理が受けられる場合もあります。

草野）購入の期日がわかれば、いいんですねぇ。

草野満代 夕暮れWONDER4
FM93AM1242ニッポン放送　月曜-木曜16:00-17:40