ここは…極楽浄土?いいえ違います。現実です。
あなたも行って見ませんか?東京都目黒区にあるホテル雅叙園東京・百段階段で開催中の都内最大級のあかりのアート展『和のあかり×百段階段』。
ホテル雅叙園東京の百段階段は、東京都指定有形文化財。昭和10年(1935年)に建てられた木造建築です。ケヤキの板で作られた階段に沿って、ため息がでるような煌びやかなお部屋が7つ並んでいます。
各部屋はそれぞれ趣向が違っていて、天井や欄間には、金箔や螺鈿や彩色…当時の著名な画家たちが作り上げた美の世界が繰り広げられ、”昭和の竜宮城”とも呼ばれていたそうです。そんな部屋で宴を催したり食事を楽しんだり…なんと雅な世界でしょうか。
今回は、各部屋の雰囲気に合わせてあかりの作品が飾られています。テーマは「祭り」「アート」「デザイン」「職人」「テクノロジー」。全国から63団体が一堂に会し、約1000点の作品が展示されています。
人よりも大きな「青森ねぶた」から手のひらに乗る「江戸切子」まで、和のあかりに灯された日本の色彩と形が楽しめます。
間近で見る大きなねぶたには圧倒されますし、あかりを灯した小さなガラス細工や自然のもの…鬼灯や木の葉、貝殻たちは、ほんわか愛らしく、手に取りたいほどです。
そして、圧巻なのが「ここは極楽浄土?行ったことないけれど、きっとこんな感じなのだ…」と思ってしまうほど、幻想的な部屋。キラキラしていて、いい香りが漂い、やすらぐ音楽が流れています。是非、この空間に身を置いて頂きたいです。
他にも見所が沢山! 優美な暗い部屋にぽわっと優しく灯る和のひかり…あかりを見ているのに、涼しくなるから不思議です。
アートイルミネーション『和のあかり×百段階段2018~日本の色彩、日本の形かたち~』は、9/2(日)まで、目黒区のホテル雅叙園東京で開かれています。
一際暑いこの夏の想い出にいかがですか?
レポート:ひろたみゆ紀