東京オリンピックに向け、入国審査を諸外国レベルにすべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月21日放送)にジャーナリストの有本香が出演。現在、日本人の帰国審査で導入している空港の顔認証ゲートについて解説した。

空港での顔認証ゲート、外国人も対象へ

法務省は空港での日本人の帰国審査で導入している顔認証ゲートについて、2019年度中に外国人の出国審査も対象にする方針。顔認証ゲートは、備え付けのカメラで撮影した顔写真とICチップ付きのパスポートの顔写真を自動照合して、本人確認をするシステムのこと。審査官による対面手続きに比べて時間を短縮することができる。

飯田)去年10月、羽田空港の国際線ターミナルで初めて取り入れて、これまで全国5空港の帰国手続きで計64台を導入しています。今年10月からは成田で日本人の出国審査でも運用する予定ということです。

有本)日本人が出国、帰国するときにこれをフル活用していて、マンパワーを外国人の入国審査に重くするシフトするということでしょうか。

飯田)そういうことですね。

有本)それはそれで1つのやり方だし、いいと思います。これを外国人も対象にしていくということは、外国人も出国のときは日本からさようならということだから、人間が入れ替わってさえいなければ良いということで、パスポートの写真と実際の顔写真が照合できて、さようならということでしょうか。そこは合理化して、入国のところではきちんと人の目を活用していくということでしょうね。いまでもかなり訪日外国人の数が多いと実感しています。2,000万人を達成したと菅官房長官が言っていました。これは目標よりも随分前倒しに達成していて、そこにはいろいろなリスクや問題もかなり起きていて、それはこれまでもこの番組でいくつかの切り口で申し上げてきました。ただ、これを政府は2020年までにいまの倍にしていこうという話ですね。

飯田)年間4,000万人ですね。

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訪日外国人が増えるなかで、入国審査を諸外国レベルにする必要がある

有本)当然、オリンピックの年には外国人の入国者は増えるでしょうから、そこを含めて2020年にいまの倍ということになると、私はそもそも現在の日本の入国審査が諸外国の入国審査のレベルと比べてどうなのだろうという気がしているのです。というのは、現在外国人が入国する際に指紋を採るじゃないですか。それは確か人差し指だけでしょう。

飯田)そうですね。両方の人差し指ですね。

有本)アメリカはかなり前から両手の全指紋ですよね。これは他の国でも多く導入されています。そういうことを諸外国レベルにやっていくことが前提でないと、単純に出国の部分は人の負担を減らすという形だけでは疑問を感じます。

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