携帯料金値下げ~日本の料金がいかに高いか

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ニッポン放送「高橋洋一のOK! Cozy up!」(8月29日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。携帯電話の料金値下げについて解説した。

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野田総務大臣が携帯料金の値下げに意欲

野田聖子総務大臣は昨日、携帯電話の料金について「料金が下がることで新たな個人消費が生まれる」と話し、改めて料金の引き下げに取り組む姿勢を示した。携帯電話の料金をめぐっては菅官房長官が先週、「競争が働いていない。4割程度下げる余地がある」と発言している。

新行)菅官房長官の発言からまた更に波紋を広げていますが、この値下げについてはどのように捉えていますか?

高橋)まず、野田さんが本当の総務大臣なのですけれど、菅さんが総務大臣なのかなと思いました。誰が先に言うかというのは非常に重要です。野田さんは菅さんの意図を受けてということで。総裁選に出ると野田さんは言っているのですが、これで言ったって出られないでしょうね。もともと、菅さんは総務大臣だったのです。第一次安倍政権のときに総務大臣もしていたし、副大臣もしていたので、よく知っているのですよ。恐らく総務省の役人も菅さんの意向で動いているのだと思います。
菅さんの言っていることはもっともで、どこと比較しているかというと海外で、イギリスなのです。イギリスの料金についてはネットで調べられますが、3GBだとだいたい2,000円ぐらいですね。5GBで2,500円が普通ですよ。日本の格安スマホだと、3GBは1,500円、5GBだと2,000円くらいです。でも、3つの大手キャリア、NTTとauとソフトバンクですが、これは3GBだと7,000円。5GBだと8,000円、これはどう考えても高いですよ。だからここを何とかしろという話で、格安スマホができたのは良いことですが、なかなかまだ転換も効いていないから、菅さんが4割下げると言ったのでしょうね。4割下げても7,000円からだいたい4,000円ですよね。

新行)それでもちょっと高いと思いますよね。

高橋)そこは菅さんらしく慎重に言ったのでしょうけれども、たぶん日本の格安スマホやイギリスと同じレベル、3GBで2~3,000円。5GBでも3,000円くらいと思っているのではないでしょうか。

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4割以上下げてもおかしくはない?

新行)この4割という数字ですが、高橋さんから見て4割は下げられる範囲ですか?

高橋)4割下げても4,000円でしょう? 4割以上いけるのではないですか。格安スマホも1,500円で売っているのですから。格安スマホはNTTから借りているのですが、それでもイギリスの2,000円くらいでも不思議ではないし、イギリスよりちょっと高い2,500円くらいでもできますよね。菅さんは優しめで言っているような気がしましたけれどね。

新行)携帯電話各社はどう捉えているのでしょうか。

高橋)大変でしょう。こんなことを急に言われてしまったけれど、正論なので反論しにくい。でも政府が本気だというのがわかってしまったわけです。野田さんが先に言っていたらそんなに本気じゃないと思ったかもしれませんが、菅さんが先に言っているので本気だなと思ってしまいますよね。

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