日朝外相会談~気になる記者団にも「話せない」会談の内容

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月28日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。3年ぶりに行われた日朝外相会談について解説した。

日朝外相会談、3年ぶりに開催

ニューヨークを訪問中の河野外務大臣は、北朝鮮の李容浩外相と3年ぶりとなる日朝外相会談を行った。国連本部でおよそ20分間行われた会談の中身は明らかにされなかったが、安倍総理と金正恩委員長による日朝首脳会談の可能性を探ったものとみられている。

飯田)20分間ですが、座って話したということです。ただ河野外相は何も言えないと記者団に答えています。

宮家)私は中身を知りませんけどね。通訳入れて10分でしょうから、そんなに長くは喋れない。ということは、お互いに言い分を言い合って物別れに終わったか、もしくは何か深い話があったのか。常識的にはその2つが考えられます。普通ならば「日本がこういう立場ですからこれを伝えましたよ」と言えばそれで済むわけです。

飯田)記者団に対してですね。

宮家)政治家が「一切喋れない」と役人みたいなことを言っている。ということは1つの可能性として、何か進展の動きに関するやり取りがあって、まだ結論が出にくいというような状況なのかもしれませんね。

飯田)河野さんは記者団に対しても、フランクに対応するタイプの政治家でもありますよね。

宮家)どちらかと言うとよく喋ってサービスしてくれる人のはずです。ですから、「えっ?」と思いましたが、わからない。何でもあり得ますからね。あまりにもひどいことを言われて不愉快になったから喋りたくないのかもしれないし、それは分からない。でも一般論としては、何か違う動きがあった可能性の方が高いのではないでしょうか。

今回の会談はあくまで入口の段階

飯田)外交の現場にいらっしゃった宮家さんにお聞きしますが、立ち話ではなく、座って20分間話したということはどういうことですか?

宮家)座っても20分しか無いからね。立っていてもすぐ20分経ちますよ。でも座ったということは、ある程度向こうも話をする意思があるということです。それから座って話すには、座るところが無ければ困るので、何月何日の何時頃に何処でやりましょうという下準備はできている、もしくは連絡を取り合っています。それだけのコンタクトはあるということです。

飯田)共産圏の国々というのは、外務省と外相というのもさほど権限は無いとも言われます。

宮家)全く無いと思いますね。党が決めているのだから。李容浩外相は、基本的には政策を実施する人であって、政策を立案する権限が無いと思って良いと思います。実施する人であっても交渉相手ですから、やらなくてはいけませんが。日本の外務大臣のように政策の立案まで権限を持っている人とは違います。

飯田)そうするとこれは入口の段階というところですか?

宮家)そうです。

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