維新・希望・立憲民主・公明~内閣改造の裏側で動くそれぞれの野党

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。与党の内閣改造の話題に隠れがちな、野党の動向について解説した。

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国会 (日本) - Wikipediaより

内閣改造で今後の政局はどうなるのか

第4次安倍改造内閣が始動し、野党にも新たな動きが出てきた。日本維新の会の馬場幹事長は、希望の党から、参議院での統一会派結成を打診されたことを明らかにしたうえで、秋の臨時国会に向けて、党内で協議していく考えを示した。

飯田)希望の党は衆院2人、参院3人の体制です。単独で法案を提出する権限がないため、協力を持ちかけている。一方、立憲民主党は結党1年ということで有楽町駅前で昨日、演説会も行われたそうです。

鈴木)安倍1強のなかで、自民党内での政局が日々ニュースになっていますが、「野党はどうしているの?」という話ですね。

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党本部所在地の三栄長堀ビル(日本維新の会 (2016-) - Wikipediaより)

日本維新の会と希望の党~合流は自然な流れ

鈴木)維新の会と希望の党の合流については、言い方は悪いですが、既定路線でこういう方向になると見られていました。自然な流れですね。維新は去年の総選挙もそうですが、存在意義も含めて曲がり角に来ている。そのなかで数を考えても、この2つは政治理念や方向性も合っていたから、この流れになるのでしょう。
ただし、維新については先日、まさに維新の歴史を作った、橋下徹さんが自著に「大阪維新の会はよかったけれど、国政政党の維新の会は失敗だった」と書いていました。維新も、創設者がそういう評価、反省をしているなかでどんな政党になって行くのか、来年の参議院選挙に向けて維新がどう立て直すかも、大きな節目が来ると思います。

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立憲民主党本部が入居しているビル(立憲民主党 (日本) - Wikipediaより)

立憲民主党~今年の秋に4党が協力できるかがポイント

鈴木)立憲民主党については、ずっと「野党がバラバラのままでいいのか」と言われていますが、なかなか1つにならない。根っこには感情的なわだかまりがあると思います。つまり、去年の総選挙のときの分裂騒動ですね。この際の選別みたいなことも含め、いろいろな悪口が飛んだり、酷いことを言われたり、選挙資金を切ってしまったとか。そういうものがずっと尾を引いているのだと思います。
しかし、みんな同じように「1つにならないと勝てないでしょう?」と言うと、それには賛成しています。
だから、方向は分かっているけれど、感情と手順の部分だと思います。本来はいちばん大きな立憲民主党がリードしなければいけない。だけど、「いちばん支持を受けている俺に付いてこい」では上手くいかない。いつも言っていることですが、自社さ連立政権が上手く行ったのは、小さな社会党を前面に出して、自民党という大きな党をいちばん後ろに回して、支えたから上手くいったのです。
立憲民主の力が強いのなら、いちばん後ろに回るくらいのまとめ方がいいのですが、なかなかそこが上手く行かない。
ただし、いろいろな有識者とか、小さなお子さんを持つお母様の会など、市民連合が接着剤となって、「そんなことでは参議院までに間に合いません!」と、1つになる動きがかなり加速していて、ギリギリのところに来ていると聞いています。
この動きが今年の秋くらいに「来年の参議院選挙は4党で一緒にやりましょう!」という動きになるかが、この秋のポイントですね。

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公明党本部(公明党 - Wikipediaより)

公明党~支持者を考えると自民党の憲法改正に協力できない

飯田)それに先立つように沖縄県知事選があった。ここはオール沖縄という支持母体みたいなもので、玉城デニーさんが当選しました。野党側は、これは1つの成功体験と見ているのですか?

鈴木)「野党共闘で勝った」とは言い切れないと思います。あくまでオール沖縄と、沖縄県民が置かれている立場の、ある種の特殊性もある。もちろんそこに野党4党が入っていたのは間違いないけれど、あれは共闘が成功したというより、「あれをきっかけに成功体験にして、本当に野党4党共闘に持ち込めるか?」のベクトルで見た方がいいと思います。
ただし、今後の政局について沖縄を絡めると、公明党が、あれだけ一生懸命やったのにまとめきれなかったですよね。

飯田)出口調査で見ると、3割くらいは佐喜眞さん以外の候補に行ったそうです。

鈴木)やはり平和の党なのです。そういうことを考えて支援者の方に動く人がいる。そうなると、憲法改正の9条の部分で、公明党は今後、簡単に「自民党と一緒にやりましょう」と言えない気がします。いま安倍さんは憲法改正について一生懸命ですが、自公関係は来年の参議院選挙に向けて折り合えるのか。多分、これは簡単にはいかない。取材した限りでは、幹部の方も「厳しい。憲法9条には触れられない」とハッキリ言っていました。

飯田)公明党も、代表はそのままですが、幹事長が代わりました。幹事長が基本的に自民党との間でいちばん矢面に立ちますよね。井上さんから斉藤鉄夫さんに代わりましたが、何か影響はありますか?

鈴木)斉藤さんは学者肌でいい人です。そこまで「政局、政局」とはしていませんが、ここぞというときは決断する人です。
ただ、公明党は来年の参議院選挙で絶対に勝たなければいけない。党の勢いを復活させるためにも。
そこで、平和を支持する、つまり9条改正に後ろ向きで慎重な人たちのことを考えると、公明党として「自民党と憲法改正しよう!」とはならない感じがあります。ここも、安倍さんがどうやって公明党と接していくかポイントですね。

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