辺野古埋め立て承認撤回 効力の一時停止~難しい安倍政権の今後の対応

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ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(10月31日放送)に国際政治学者の高橋和夫が登場。アメリカ軍普天間飛行場の辺野古移設問題について解説した。

沖縄県による辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回~国土交通大臣が執行を停止

沖縄のアメリカ軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡って、沖縄県が沿岸部埋め立ての承認を撤回したことについて、石井国土交通大臣は撤回の効力を一時的に停止する、執行停止を決定した。政府は明日にも工事を再開する方針。

飯田)今年8月に沖縄県が承認を撤回したところから中断をしていた工事、明日にも再開ということですけれども、これは行政法上の手続きということですか?

高橋)そうですね、予想されていたシナリオ通りですね。県が承認を撤回して、大臣がその撤回を停止するという。沖縄の知事選挙で示された民意と、政府の意向というのがねじれていますからね。こうならざるを得ないとは思っていましたが。これから知事が何をするのかなというところですよね。

飯田)沖縄県側にボールは返されたわけですけれども、東京都内で知事が記者団の質問に答えまして、「民意を踏みにじるもので到底認められない」と批判、と。総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」への審査申し出などの手段で対抗する方針を明らかにしたとのことです。

高橋)そうですね。知事もとりあえずボールを行政機関に投げたということですけれども。その結果が出たらどうなるのか、先が見えない話で、このままぐずぐずした状態がしばらく続かざるを得ないのかなと思います。

飯田)行政の仲裁機関みたいなもので埒が明かないとなると、今度は法廷の場に、ということにならざるを得ないですかね。

高橋)時間はかかりますしね。政府としてはアメリカに対する約束もあるし、ただ民意は政府の意向に従っていない。安倍総理としても、沖縄の選挙で負けたことは痛いと思いますが、その後も疼き続ける基地問題ですね。

飯田)アメリカとの間の、国と国との約束と言うものがあって、それでいて地元の民意もとなると、もう1度交渉もあるわけですか?

高橋)そうですね、少なくとも交渉するふりぐらいはして欲しいなと思います。アメリカが形の上でも地域協定で何か少し折れるということであれば、沖縄の心も少し癒えるかなという気はしますが。なかなか安倍政権、難しいところに立っていると思いますね。

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