辺野古基地問題~中央政府の決定と沖縄県民の総意をどう収めるか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月12日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。玉城デニー沖縄県知事と総理が本日面会することから、今後の沖縄基地問題について解説した。

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沖縄県庁に初登庁し、花束を受け取る新知事の玉城デニー氏(中央)=2018年10月4日、那覇市 写真提供:時事通信

沖縄県の玉城デニー知事がきょう、安倍総理と面会へ

沖縄県の玉城デニー知事はきょう、安倍総理と総理官邸で面会する。知事選が終わって初めての面会で、菅官房長官が同席する。玉城氏は総理との面会について「辺野古新基地の反対と県民の総意が私の当選の結果になった。それを踏まえた上での会話になる」と語っている。

飯田)玉城さんは、昨日も自民党の二階幹事長と面会を行っています。県民の総意とおっしゃっています。対立候補にも30万票あまり入ったわけですけれども。

宮家)沖縄に一昨日までいたのですが、ちょうど翁長前知事の県民葬がありました。沖縄に対する私の思いは、何度も申し上げているので繰り返しませんが、やはり沖縄県の日本の安全保障に関する負担の大きさ、これを我々は常に考えなければならない。特に本土にいる人間は考えなければいけないと思うのですが、同時に総意と言っても選挙ですから反対票もある。今回は差が大きかったと言う人もいますが、基本的には民主主義ですから2つの意見があって、そのどちらかが勝つということでしょう。

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8月に亡くなった翁長雄志前沖縄県知事をしのび、県民葬で献花を行う参列者=2018年10月9日、那覇市の県立武道館 写真提供:時事通信

政治のパートナーとして役割分担、建設的な話し合いが必要

宮家)ただ、これは国の安全保障を考える場合には、地方自治体の首長さんがやれることとやれないことがある。そして、その責任は中央政府にあるというのは、世界中どこでも同じです。
この問題を、上手く国内的に処理をする。もしくは、対外的に約束をしたのであれば、それを国内的に実現するのが中央政府の仕事であって、そのなかで首長さんは働きかけをする、ないしいろいろな仕事をするパートナーであるのが普通です。初めてこういうことが起きたのならば、政治的な意味はあるのかもしれませんが、これは非常に長くやっている話ですよね。しかも、それまでに国内の裁判所を含めて政治的・法的な判断が出ていますから、それがこの選挙でひっくり返るわけではないと思います。日本の中央政府としての仕事のやり方は変わらないだろうし、沖縄県の負担をどのような形で減らして行けるのかを、知事と建設的な話をしていくのがあるべき姿だと思います。

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