オリラジ中田が語る、4種類しかないビジネスのゴール
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毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。
「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第8回(11月21日放送分)
(イベントで対談した)投資家がね、「中田さん色んなことやってますね、実はゼロイチでビジネスを始めるって才能は凄いことなんですよ」と。なかなかそれが出来ないからお金がある投資家さんはゼロイチでビジネス始めた人を応援するんだって。「ビジネスを始めるときには必ずゴールを考えなきゃいけないんです。実はビジネスとか経営にはゴールは4種類しかないんです。」って話。面白いよね。「えー、4種類?」って聞くじゃん。
ビジネス1個目のゴールが“上場”。これは株式を広く公開してさ、色んな人にそのオーナーになってもらうって事。要するに、この『幸福洗脳』(中田がプロデュースするファッションブランド)がもしね、上場するってなったら、俺のものじゃなくなるわけさ。俺がお金を出して作ってやってるわけだけど、それを株式公開したら、色んな人が出資して、そのお金で俺が動かす。そのかわり『幸福洗脳』もっとこういう服を出せよっていわれたら、株主の言い方を聞かなきゃいけないわけですね。それが“上場”だ。「みんなのものにします」が“上場”。
その次、第2パターン。これが“継承”。引き継ぐって事。子供に“継承”する。王位継承とかの継承ね。継ぐよって事。つまり俺が、とにかくこのブランドを死ぬまで持って、もしくは俺が引退するまで抱えて子供に引き継がせる、一子相伝だよね。っていう“継承”。多くの財閥とかさ。わかんないよ、ワントップでやった社長が、第2子、3子って2代目3代目まで引き継ぐのはあるじゃん、漬物屋とかもそうじゃん。そういう“継承”ってのが2つ目のゴールです。
3個目のゴールが“売却”です。その会社を売るんです、と。いったら、個人投資家とかいて、もしくはどっかの会社、企業が「このブランド良いじゃないか」って『幸福洗脳』を買う、と、「いくらいくらで買います」と。なるほどな、と。誰かのものになる。
だからみんなのものになるが“上場”、子供のものになるが“継承”、誰かのものになるのが“売却”。そして4つ目のゴールっつうのが“倒産”。これは失敗する、ということで無に帰すわけだよね。
この4つのゴールのどれかを要するに想定していないといけないんです。もちろん“倒産”はバッドエンドなわけですから。わかんないよ、計画倒産とか色んなのはわかんない。黒い方法は色々わかんないけど、“倒産”はバッドエンドでしょ、基本的には。だとしたら、“上場”、“継承”、“売却”のどれかを考えなきゃいけない。「中田さんはどれを想定なさってますか?」って言われれたときに俺はハーって思ったわけよ。「えー!? 原宿に行くゴールやと思ってた」と。でもそうじゃない。確かにラジオは終わる。(※この番組は10~3月の6ヶ月間限定で放送)
俺はだから芸能人だったんだね、だから俺はタレントだったんだね。コンテンツのためにビジネスをやってたんだよ。だけどそうじゃないでしょう、って。ビジネスはビジネスで続くでしょう、って。「あなたのゴールはどこですか?“上場”、“継承”、“売却”どれですか?って聞かれたの。」だとしたらね、これはね、ビジネスの性質として絶対に“売却”なんですよ。
“上場”するっていう企業っていうのは要するにみんな公共性があるものなんだよね。たとえば『LINE』みたいなのを作ったとか『Facebook』みたいなのを作ったら、これは“上場”すべきだと思うよ、続くしね。で“継承”する。漬物屋とかだったらそうだよ。だけどさ、俺このブランド死ぬまでやんの?違うよね。ファッションブランドってのはさ、瞬息のさ、スピードとさ、トレンドのものじゃん。だとしたらグッとブランド価値上げて、その価値を、要するに投資家とか資本力で世界に届けます、とかもっと全国に届けます、とか大量生産します、っていうことが要するゴールなわけじゃない? ブランド価値と話題を上げて、それを大手アパレルが「良いじゃない」って言って、大量に生産して全国に売る。東京の原宿でポーンって跳ねた。それを全国にドーンって届ける。大手ブランドが。それで利益を確定して、そのあと続くか、続かないかってのは大手が裁量する。
これがいったら、裏原のさ、ブランドでもそういうブランドがあったわけじゃないですか。バーンっていって売却して大手とかに買い取られたとか、他の企業、外国に買い取られたっていうブランドはいっぱいあるわけですよ。現に『A BATHING APE』とか『NUMBER (N)INE』(1996年発のファッションブランド)ってのは、創業者のものでは、今ないわけですよね、売却をされてるわけなんですよ。裏原ブランドもそういう運命をたどっているのだとしたら、今やってるストリートファッションのブランドは売却されるべきなんですよ。「はー、面白い」と。俺のこの話、売却する話なの? 俺は何、今ビジネスを立ち上げて売却するまでをやるんだ、と言ってるんですよね。そういう風になんだな、と。