武田修宏がサッカーの解説をするときにネクタイを締める理由

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、元サッカー日本代表の武田修宏が出演。現在の職業であるサッカー解説者の仕事について語った。

武田修宏がサッカーの解説をするときにネクタイを締める理由
黒木)今週のゲストは元サッカー日本代表、サッカー解説者の武田修宏さんです。
武田さんが現役を引退されて、もう17年ですか。サッカー解説者として活躍されていますけれども、引退のときの決断はどういったものでしたか?

武田)小学校6年生の卒業アルバムで「日本代表になりたい」と書いて以来、その夢を持ってやって来たのですが、ワールドカップは4年に1回です。34歳のときに「4年後はもう日本代表には入れないだろう」と思ったのですね。だんだん試合に出る機会も少なくなって来て、ベンチも外になってしまったので、自分から「辞めさせてください」と言って引退しました。
2002年に次のワールドカップがあるので、そこからは解説者として違った世界で頑張ろうと決めました。「解説者として」と言っても仕事があるかどうかまだ分からない。とにかく勉強して1つ1つの仕事に全力で向かいました。
まずはアナウンサー学校に行き、その後、スペイン語も勉強しました。

黒木)簡単に覚えられるものですか?

武田)スペイン語の家庭教師をつけました。

黒木)ストイックなのですね。

武田)日本代表の試合は自腹であっても必ずスタジアムへ行って、現場で選手を見て、終わった後、話をします。負けず嫌いなんですよ。

黒木)緻密というか、努力型というか。真面目。

武田)サッカーもテレビも、きょうもですけれど、しっかり準備をします。結果が出なかったらしょうがないけれど。

黒木)でもそれが、いままでずっと武田さんという人を作って来て、自信にもなっているし財産にもなっているので、それは素晴らしいですね。

武田)小さい頃からこうなので。

黒木)各国に有名な選手がいらっしゃいますよね。リアルタイムでいろいろ勉強するのですか?

武田)良い選手を皆さんにどう伝えるかということがいちばん大事です。「10番のこの選手はドリブルが上手い」と言ったら分かりやすい。「10番の選手が上手い」ではなくて、「10番の選手はドリブルがあって上手いですよ」と。伝えることだから、そこを深く考えます。見どころはどこかと言うときに「見どころは攻撃と守備」と、分からない人に分かりやすく言うことです。

黒木)ゴールを入れた方をフィーチャーしますが、なぜその人が入れられのたかという解説が大切ですよね。

武田)解説者は何十人もいますから。それぞれ好みもあるし、そういうなかで僕も負けたくないので、解説のときは、白シャツに白チーフを入れたりして清潔感を出すようにしています。選手にリスペクトを示すためにネクタイも締めます。ワールドカップのときはずっとネクタイをしていました。

武田修宏がサッカーの解説をするときにネクタイを締める理由
武田修宏/元サッカー日本代表、サッカー解説者

■1967年・静岡県浜松市出身。
■小学校1年生からサッカーを始め、中学校3年生でジュニアユース日本代表に選出。
■サッカーの名門・清水東高校に進学し、1年生で出場した全国高校サッカー選手権で準優勝。類まれなるセンスと技術で一躍注目を浴びる。
■高校卒業後、読売クラブ(現:東京ヴェルディ)に入団。
19歳で日本代表に選出され、名実ともに日本を代表する選手として活躍。
■1993年(平成5年)のJリーグ発足時には、その甘いルックスもあり、時代を象徴するモテ男として世の女性たちを夢中にさせた。
1993年のサッカーW杯予選では「ドーハの悲劇」を経験。
■2000年にはパラグアイのチームに移籍。
■2001年に現役引退。現役通算で、新人王、MVP、4度のベストイレブンを受賞。
■引退後はサッカー解説者として活動。タレントとしても数多くのメディアで活躍。
■2006年には日本サッカー協会公認S級ライセンスを取得。
(※サッカー指導者の最高位の資格。日本代表でもJリーグでも監督ができる)

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